春を沈黙させまい〜この時期思い出す作家
- 2023.03.03
- お知らせ
毎年春になると思い出す作家がいる。その人の名はレイチェル・カーソン。そう、『沈黙の春』の著書としてあまりにも有名だ。
アメリカ生まれの彼女は、1960年代に環境問題を告発した生物学者でもある。中学生の国語の授業で出てきた『沈黙の春』の冒頭部分の描写は今も記憶に強く残っている。
化学薬品による環境汚染を技術的な見地から見事に告発していて、今読み返してみても全く古くないどころか、ある種、予言書としても読める。地球上至る所で現実は彼女の描写した通りに進行しているからだ。
そんな彼女が残した言葉には名言が多い。好きなものをあげるといくらでも出てくる。
・知ることは、感じることの半分も重要ではありません。
・地球の美しさについて深く思いを巡らせる人は、生命の終わりの瞬間まで、生き生きとした精神力を持ち続けることができるでしょう。
・地球の美しさをよく見つめる人は、生命が続く限り持ち堪える大きな力に気づくでしょう。
・今、私たちは岐路に立たされています。私たちはずっと高速道路を走ってきました。快適でスピード感に酔うこともできました。しかし、行き着く先は破滅です。もう一つの道は、人はあまり行きませんが、この道を行く時にこそ、自分たちが住んでいるこの地球の安全と生命を守ることができるのです。
私も今まさに人類は岐路に立っていると感じる。今年はそれを回避する道を具体的なカタチで世に示したいと思っている。内容については近日公表の予定。カーソン女史の思いを胸にこの春スタートしたい。
⭐️ 本書はDDTに対する見解に多少の誤解があるものの、文句なしの名著である。著者のカーソン女史は学者でありながら名文家でもあった。自然科学を土台にした随筆には優れた作品が多い。今、この時代にあらためて本書を読み直してみたい。具体的行動へとつながるヒントが見つかるであろう。
価格:2,970円 |
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