アウフタクトを活用する

最近、「アウフタクト」なる音楽用語を知った。これは小節の最初（第１拍）よりも前に鳴る部分のこと。ここがメロディーの第１拍と思われる最初の小節よりも先に鳴らしておく出だしを指す。

童謡『チューリップ』の「さいた〜、さいた〜…」とか、『かたつむり』の「で〜んでんむしむし…」なんかは小節の第１拍から始まる歌だが、『森のくまさん』の「ある〜ひ、もりのなか…」大きな古時計』の「お〜お〜きなのっぽの古時計…」なんかの歌い出しは、第１拍より早い、前の小節から始まりまる。

この『森のくまさん』の「ある〜…」や『大きな古時計』の「お〜…」という第１拍より前の小節の歌い出しの部分がアウフタクトと呼ばれるものなのだ。

要するに、ここからスタートだ！という一番の区切りよりも先に、スタートにつながることを始めるわけだ。

ビジネスであれば、新商品や新企画が始まる時に、始まったタイミンングでPRを始める場合が多いが、アウフタクトを活用すると、「もうすぐ始まるよ、始まるよ……」という事前予告の効果が期待でき、顧客の期待をあらかじめ高めておく事ができる。

「さあ、始まりました！」ではダメだということだ。

「さあ、始まるよ、始まるよ…ほら始まったー」

こちらのほうが、ずっと感情が動くのがわかる。これは話術や治療にも活かせる技術ではないか。アウフタクト、上手に活用したい。

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感想(2件)

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