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ペイル・ブルー・ドットの印象

ペイル・ブルー・ドットの印象

時々、ふと思い出す言葉がある。「ペイル・ブルー・ドット」。訳せば「淡く青い点」という意味になるだろう。この言葉を聞いて、ピンとくる人はかなりの天文マニアだ。

1990年、約60億km離れた彼方からボイジャー1号が撮影した写真が地球に送られてきた。写っていたのは淡く微かな一つの点。実はこれこそが地球の姿。人類史上最も遠く離れた場所から撮られた地球の写真だ。点の名付け親となった天文学者カール・セーガンは言った。

「この写真ほど、人類のうぬぼれた愚かさを実証するものはない。私には人類の責任を問われているように感じる。互いにいたわり合い、このペイル・ブルー・ドットを守り、慈しむ必要があるのではないかと。我々の唯一の故郷なのだから」 

人生には様々な出来事が起こり、感情の波に翻弄される時がある。しかし、日常を違う視点で見ると、思わぬ地平が広がり心に新鮮な風が吹く。愛し合う事以上にこの惑星で大切な事なんてありゃしないんだな。

 

 ⭐️ 本書は紛れもなく名著である。彼の全ての著作がそうであるように、本書も、科学の素晴らしさのみならず、人間一人ひとりの幸福をどうやって守るか、そしてこの惑星を平和あるものにしていくか、というメッセージに溢れている。科学とは本来、愛であり、全生命に対する幸福への手引きであることを改めて教えてくれる。カール・セーガン、彼は真に偉大な科学者だった。