人工アーモンドミルクの不健康

最近コーヒーに入れるものの選択肢として、砂糖でもなく、牛乳でもなく、豆乳が新たに加わった。東京など首都圏のヴィーガンカフェなどがそうだし、うちのオーガニックカフェでもオープン当初から有機豆乳を使用している。

しかし、豆乳独特のえぐ味が気になるという人も少なくない。そこで数年前から日本でもアーモンドミルクなるものが登場し、豆乳の代わりにこれを使ってカプチーノやラテを淹れる店も増えてきた。

一般的には植物性イコール健康的というイメージがあるが、事実はそれほど健康的ともいえない。オーガニックレベルでなければ、かなりの薬品を使用せざるを得ないからだ。

まず第一に原料を低温殺菌する際に燃料用のポリフェニレンオキサイド（PPO)を使うのだが、これはまんまプラスチック樹脂で本来なら自動車部品や電子部品など工業用に使われる物質で食品用ではない。

しかも、加工アーモンドミルクの殆どが実際のアーモンドを微量しか含んでおらず、残りは水と充填物だけである事実を、以前オーストリアの新聞記事で読んだ。

高価なアーモンド飲料の約98％は、乳化剤と人工甘味料、そして不自然に後から添加されたビタミンAやDなどの合成栄養素でできており、これはタンパク質やその他の栄養素を含む生乳とはかけ離れたものだ。

つまり店で購入する加工アーモンド飲料は栄養的にみて死んだ食品。もしアーモンド飲料をどうしても飲みたいなら自分で作るほかない。生アーモンドを手に入れ、水、バニラ、デーツ、少量の塩とブレンドし、ジューサーにかければクリーミーで爽やかな栄養価の高いドリンクができる。

でも、そんな手間かけられないという私のような者は生アーモンドをそのまま食べるに限る。

アーモンドの50%を脂質が占めるが心配は無用。加熱してないので酸化しないのだ。おまけにアーモンド本来の甘みが楽しめる。変な加工アーモンドミルクよりもこのほうが数倍良い。

⭐️ やはりアーモンドはそのまま食すほうが美味しいのではないか。食品は加工すればするほどに本来の姿から遠いものになってしまう。しかし、美味しいからといって大量購入には注意も必要。ついつい食べ過ぎてしまうからだ。本品も、一日一粒と決めてから注文しよう。でなければ、鼻血が噴出してしまう。

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