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白湯についての一考察

白湯についての一考察

健康情報は時間と体験を経て更新されるものだと思っている。以前、白湯を飲む健康法を実践していた事があり、それについてブログに書いたところ、短期間で減量できたとか便秘が改善したという読者の声を頂いた。

しかし現在、僕はその白湯を毎日は飲んでいない。たまに身体が欲した時に飲むくらいで普段は熱していない真水を主に飲んでいる。それはある時、真水のほうが身体にちゃんと吸収されると感じたからだ。身体がそう教えてくれた。

試しに飲み比べてみるとわかるが、真水は胃に届くまでに身体に染み込んでいく感じがあるのに対して、白湯は胃までストレートにストンと落ちていく感じがあり、染み込み感がない。短時間で身体を温めたり、便秘解消には良いが、長く飲み続けるのには適さず、本当に必要な水分を内臓に届けるなら真水に軍配が上がると判断した。

考えてみれば僕が白湯を飲み始めたのも昔アーユルヴェーダに興味があったから。でもそれはインドの古典医学。中国の漢方やインドでは白湯を勧めるが、それはきっと衛生面から安全な真水が手に入り難いからだ。

真水が飲めない中国やインドの人々と、安心して真水が飲める日本人ではそもそも体質も異なる。誰がどこに住んで何を取り込むかで事情は大きく変わり得る。最近はそんな視点から健康情報を眺めるようにしている。

そう言えば僕は子どもの頃から胃薬を手放せない程の胃弱だったが、23歳の時旅したインドのヒマラヤで、地元の老人の案内で人里離れた山奥にある「奇跡の泉」と呼ばれる泉に案内され、そこの湧水を飲んでから一切の胃のトラブルがなくなり、胃薬不要となった。あれもまさしく熱していない真水であった。

 

 ⭐️ ある時期、アーユルヴェーダの思想及び処方に則った生活術に大変興味があった。白湯ともその時に出会った。そして身体の変化も感じた。しかし、本ブログで触れたように日本人としての自分が長く続ける上では少し違うと感じたのも事実である。ただこうした生命観、身体観を得ることは決して無益ではない。むしろ自分は人間の見方が大きく広がった。アーユルヴェーダについて書かれた本は多数あるが、西洋医学にも精通した著者は比較を交え中立な視点からその本質を確実に伝えてくれる。少々お値段は張るがおすすめの良書である。

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