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オリビア・ニュートン・ジョン〜声の記憶

オリビア・ニュートン・ジョン〜声の記憶

歌手のオリビア・ニュートン・ジョンが亡くなった。73歳だった。

今から30年以上も昔、まだ私が20代だった頃、電話で彼女と直接話をした事がある。明るく可愛らしい口調に加え、その声の美しさは今でも私の記憶の中に強く残っている。

当時、私は長く海外を旅していた。その旅の途中、縁あってマクロビオティックという食養法の世界的リーダー・久司道夫先生のボストンのご自宅に居候させて頂き、食養法を学んでいた。家賃をタダにして頂く代わりに、先生のボディケアから、邸宅の庭掃除、電話番まであらゆる事をした。

そんな中、マクロビオティックを学び始めたオリビアから何度か久司先生に健康相談の電話があり、家にいた私が電話を取り次いだのだ。

メディアによれば、彼女は92年に乳がんを発症してから以後30年間闘病していたとあるが、私がボストンに滞在していた91年にはすでに彼女は病気の事実を知っており、改善の為に久司先生にコンタクトをとっていたと記憶している。それから彼女はマクロビオティックを一部食事に取り入れ、治療に取り組まれた。

その後、手術により乳房は切除し、二度の再発と骨転移があったものの、発症後30年の長きにわたり生存し精力的に活動された。思えば、素晴らしい人生なのではなかったか。

親日家として知られた彼女は、インタビューの中で何度も日本の自然と文化、そして日本の伝統食を賞賛していた。ここにも少なからずマクロビオティックの影響があったように思う。

私が少年の頃に聴いたオリビアの『ザナドゥ』の軽快なメロディと溌剌さ。あのイメージそのままに電話口の彼女も明るさに溢れていた。誰があの声を聞いて病人の健康相談だと思うだろう?

病は決して人生を台無しにするものではない。人生の価値を決めるのは、その人の意識と行動なのだ。

世界中に自身の生き方を通じて希望の光を与え続けたオリビア。今、心より彼女のご冥福をお祈りします。

 

 ⭐️ 乳がん発症後、30年間を活動しながら溌剌と生き続けたオリビア。その生き様は全世界の病を抱える人々の希望となった。その活動を支えたもの、それは「信じることをやめないこと」。日本を愛し、日本から学んだ彼女の思いがいっぱいに詰まった一冊です!

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