ブックマッチよ!ありがとう!
最近、少しさみしいニュースを聞いた。世の中からブックマッチがなくなるというのだ。ブックマッチとは2つ折りのカバーに紙マッチを挟み込んだもので表面にはカフェの広告が印刷されたまさに昭和時代の産物。製造元である日東社は、半世紀にわたり作り続けてきたそれを6月受注分を最後に製造終了する。
私は独身時代、喫煙者であった。女の子の前でいかにマッチをカッコ良く擦ってタバコに火をつけるか。そのために人知れず日夜、火のつけ方を練習したものだった。
結婚して子供が生まれてからは、タバコをやめたので今はもう縁遠くなってしまったが、あの懐かしい火薬の匂いとともに好きな女の子と語らった楽しかった時間が思い出される。
次々にモノゴトがハイテク化し、昭和の産物が姿を消していく。でも個人的な思い出や印象深い記憶は消えずに意識のどこかに残っている。思うに人生とはそういった時間の欠片の集積とは言えまいか。
そんなわけで、今回ブックマッチが私の思い出の殿堂にまた一つ加えられた。
⭐️ な、なんと!楽天ショップにはあるではないか!白無地のブックマッチが。いっそ、無地スペースに自分で好きな絵を描いて世界にたった一つだけのオリジナルブックマッチを創作するのもありであろう。
価格:1,320円 |
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