世間にまだ知られていない人種
広めようという意図があっても、まだなかなか認知されていない言葉がある。
「アライ(ally)」もその一つだ。この言葉は、LGBTなど性的少数者に関する理解者や支援者であることを意味する。P&Gジャパンが調査を行った結果、「アライ」を知ってる人は7.7%という低い認知率。しかし、差別や偏見をなくす動きには共感すると答えた人は過半数に上った。
人間には2タイプある。経験を重ねる程、新たな世界を知り、自分と異なる嗜好を持った者を容認できるようになる人と、経験を重ねる程、自分が絶対と思い込み、異なる他者を受け入れず頑固さに磨きをかける人。
調査でLGBT当事者であると答えた486人のうち44.9%が「自分らしく生きられない」と感じており、差別や偏見を実感している。これすなわち日本は違いを受け入れない頑固者が多いという事ではないか。
ちなみに私は、女性を恋愛対象とする男子であるがアライである。が、どうもアライではピンとこない。「人類皆兄弟人」とかにしたらどうだろう?長いか。
⭐️ 性というものは実に多様である。男と女だけでは括りきれない複雑さがある。本書は「LGBT」を手掛かりとして、多様な性のありかたを知る方法を学ぶための一冊として最適だろう。本書で性の全てがわかるわけではなく、人間の全てがわかるわけでもないのだが、人間という種の不思議さを旅するきっかけにはなると思う。読まれよ!
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