セクシャルマイノリティに学ぶ

今の時代ほどセックスが社会問題として表に出てきた時代はないのではないか。特にLGBTについてはカミングアウトする人が随分増えた。

人には決めつけがある。「身体が男性だから恋人は女性」とか、「身体が女性だから伴侶は男性」とか、「恋愛は必ずするもの」、「結婚願望があることは当たり前」などというのがその例だ。

今まで巷で日常会話の話題としてそうした表現が繰り返されてきたが誰も悪気はない。それが時代の変化により、今、セクシャルマイノリティの人達が声を上げ、心の内を語り始めた。

きっと決めつけによる発言に傷つけられた人達も多かったのではないか。LGBT当事者である事を隠して暮らす人には「彼氏いるの？」とか「結婚しないの？」なんて質問も答えに困ったに違いない。

聞かれなければ隠す必要もないゆえ、こういう質問が減ると、LGBTの人達だってカミングアウトせずとも居心地良く暮らせる世の中になるだろう。人間が真に自由に生きる為、私たちは頭の中の決めつけを手放そう。

 ⭐️ これは、子どもだけでなく、大人にとってもためになる本です。LGBTについて誤解していたり、勘違いしていたりすることを正しく理解し整理できる。イラストも文章も親しみやいので、読んでいて楽しく読み進められる。セクシャルマイノリティの悩みは、全人類共通の問題だ。それは人間存在の根本に関わることだから。