ブッダの５つの瞑想

最近、気に入っているものの一つに「ブッダの５つの瞑想」がある。これは、あの聖人ブッダが弟子たちに勧めた瞑想として知られている。ブッダは、弟子たちが世俗の誘惑に負けて人生の真の目的を見失わぬようにとこの瞑想を考案し訓示した。それは次にあげる５つのテーマをもって瞑想するという実にシンプルなものだ。

①第一の瞑想〜愛の瞑想

あなたの敵を含め、万物の幸福を希求することだけに、精神を集中させる。

②第二の瞑想〜憐れみの瞑想

魂に深い憐れみの情を呼びさますように、苦境にあえぐ存在を心に抱き、彼らの悲しみや憂いを強烈にイメージする。

③第三の瞑想〜喜びの瞑想

他者の幸福を思い、それを心から祝福する。

④第四の瞑想〜不純なものについての瞑想

堕落がまねく不幸な結果について、不道徳や悪癖がみちびく不運な結末について考え、みずからを戒め、一過性の快楽を求めることが、いかに身を滅ぼす致命傷になりかねないものかを、みずからにいい聞かせる。

⑤第五の瞑想〜平和の瞑想

愛と憎しみ、独裁と虐待、富と欲望の二元的レベルを超越し、自分自身の宿命をあるがままに、完全なる平和の境地で眺める。

この瞑想と行を日々熱烈に信じて行うことで精神世界の扉は開く。ブッダの弟子たちは、これらの瞑想を実践することによって、大いなる覚醒を得たという。これはかなり「内観」に近い印象ではあるが、日々目まぐるしく移り変わる事象の中にあって、冷静な観察眼と何事にも動じぬ精神が養われるように感じている。こんな時代だからこそ、自分の中にしっかりと意識の中心軸をもつことと、いつでもニュートラルな精神状態にあることが求められる。

2500年前のブッダの教えが2023年の現代にも活用できることの驚き。ブッダさん、本当にありがとう。

⭐️ ブッダが悟りを開いた時、最終的に拠り所とした瞑想法として伝えられてきたのが「ヴィパッサナー瞑想法」。この瞑想を行うと、あなたの心はきれいになる。心のお掃除の瞑想法。気付きの瞑想法ともいわれ、ありのままの事実に気がつくことで諸悪の根源である妄想の世界を捨てることができる。その極意があますことなく書かれている本書によって、あなたも人生が変わる！