西神カレーの神がかった美味さ
先日、カレーが大好物というクライアントさんと、施術中に「カレー」の話題になった。現在、彼女は今最も夢中になっているカレー屋があるのだという。その名を「西神カレー」。なんでもまだ若い研究熱心な青年が始めた店で、流行りのスープカレーとは一線を画し、水は一切使わずに、かつ油も極限まで使用せず、独自のスパイス調合により美味しさの限界を追求し続けるカレー専門店なのだという。
「もう、カレーを食べてこんなに心が動かされたのは生まれて初めてでした。ぜひ先生も一度騙されたと思って食べてみてください!」
クライアントさんにそんなふうに勧められた私は、もういてもたってもいられなくなり、騙される気満々でその週の休日、目的の店に行ってきた。東区の新道から南へ一歩入ると病院のような大きな建物があり、その裏手の目立たぬ小路にその店はあった。外観はオンボロの掘建小屋風。小さな店ではあるがなかなかの存在感を漂わせている。中に入ると3組がやっと座れるテーブル席とカウンター席がある。店主はアーティスト志向が強い人か、壁には本人作と思われる油絵が飾られていたりドライフラワーやヒッピーテイストがかった雑貨が店内の雰囲気を独特なものに演出していた。
私は、クライアントさんがイチオシしていた「蝦虜珈竰(エビトリコカリー)1,380円(税込)」をオーダーした。市内のカレー店にしては高めの価格設定ではあるがメニューの写真を見ると、なかなか豪華な食材がふんだんに使用されているようだ。店員に訊けば、このカレーは店主の夢の中に出てきたレシピを再現して誕生した逸品であるという。
10分足らずで出てきたそれは、なるほど見た目も手が込んでいて十分な個性美を醸しており、海老と豊かなスパイスの香りが、食欲をそそる。マゼンタ色のアチャールと並んで黄色のターメリックライスを縁取るように被せられたペースト状のカレーのさらに上にはプリプリの海老が鎮座ましましており、隣には素揚げされた甘げな南瓜がお出迎えしてくれた。
食してみる。見事にスパイスが効いたカレーは、食材の甘味と旨味がしっかり伝わってくる。しかも海老の味噌をたっぷりと使用しているとのことで風味が濃厚なことこの上ない。しかしそのバランスが絶妙なため決してしつこくなく意外にも見た目と違ってあっさりしていながらも、あと引く美味しさ。
「う〜ん、これはやられた!」
スープカレーを除く私のルーカレー部門において、この店はリピート必至だ。
その夜、私は夢を見た。浜辺で助けた海老に連れられて訪れた竜宮城にて、私は美しく女装した海老たちから豪華なもてなしを受ける夢、そこで目の前に運ばれてきたのが昼間食べた西神カレーのこのメニューだった。
蝦虜珈竰(エビトリコカリー)、文字通り私は蝦の虜になった。西神カレー、まさに神の御業(みわざ)。
⭐️ 今や全国に知れ渡るスープカレー王国・北海道。その北海道から本格派スパイスカレーキットが登場!製造はあの北海道日本ハムファイターズの新本拠地・北広島市!そりゃあもうマズいわけがない!おまけにふるさと納税対象品ときた!ちなみにいうと西神カレーさんはこの度ファイターズからオファーがあり、新球場エスコンフィールドで札幌のカレー店代表として出店することになった!もう北海道民のワクワクが止まらない!
価格:12,000円 |
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