士農工商の本当の意味とは?

昔、学生時代に歴史で習った「士農工商」という身分制度であるが、当時は単なる階級社会とか、ある種、差別社会という風に捉えていた。しかし、最近、日本の歴史を改めて考察していく過程で、「いやいや、これはこれでなかなか素晴らしい相互秩序的な社会システムなのではないか?」と考えるようになった。
というのも、どの階層に属するかによらず、当時最も重んじられていたのは「精神性」だったようで、最上位に位置する「武士」は奥深い武士道と剣の技術を極めることを目標とし、「農」は二宮尊徳が体現したような、自然と経済とを両立させる智慧を育み、「工」は職人芸の匠の技を研鑽し神技にまで高め、「商」はそこから得た利益で新たな文化を主導していった。
それぞれの階層において、私たちの先祖は精神性を重んじながら古神道を基盤に仏教を融合させながら自然と調和した素晴らしい文明を築いてきた。単なる権力構造の社会ではなく、お互いがお互いを認め合い、自然と社会とが共生した世界がそこにあったのだ。
現在人類が抱えるさまざまな問題を解くヒントが、実はこの日本にあるような気がする。高度な科学技術と日本の精神性、そして自然と共生してきた歴史の知恵。これをもう一度結集し、新生日本を創造していくことが、新しい人類社会をリードすることに繋がると信じている。
⭐️ 本書は、現代そして未来の日本に対する愛の書である。著者の気高き精神性と愛国心が随所に溢れている。希望と愛と美によって綴られた日本愛。これはまさに魂のバトン。私たちも先人から繋いだこのバトンを次の世代に手渡したい。
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