あんときの猪木
神さまは私たち人間に様々な贈り物を与えてくれている。目に見えないホルモンと呼ばれる物質もその贈り物の一つだ。神経を興奮させ、やる気を生じさせることで知られる「アドレナリン」というホルモンがある。身体を活性化し、やる気を出すには、副腎からアドレナリンを分泌させればよいのだが、それには赤いものを身につけることが効果的とされる。赤い色を見ると、交感神経の働きが刺激され、エネルギッシュになれるのだ。
赤と言えば、私は燃える闘魂・アントニオ猪木を思い出す。赤いマフラーをして「元気ですかぁ~」と叫んでいた姿を日本人なら誰もがイメージできるだろう。
私は一度だけ彼と握手をした事がある。彼が1989年にスポーツ平和党から出馬し、札幌で行った街頭演説。たまたま駅前を歩いていた私が立ち止まったところ、演説中の猪木氏がテーマ曲「イノキボンバイエ」をバックに突然両手を広げて「1.2.3.ダァー!」をやった後、「ありがとう」と言って私に握手を求めたのだ。
あの時の彼の手の大きさと顎の長さは今でも忘れられない。まだその頃はビンタの芸風が確立してなかったためか私は張り手されずに済んだ。
以来、どうも元気がでないと思った時にはあの時の猪木氏を思い出すようにしている。すると不思議とやる気が起きる。
そんな猪木氏も今年の10月に他界された。プライベートでは女性や金銭の問題など抱え、表の印象とは異なるルーズな面も持っていたようだが、晩年は長く難病と格闘されていた。
私にとっては、アドレナリンというホルモン物質ももちろんだが、30年以上前に氏と交わした握手の記憶も神さまからの贈り物のような気がしている。
⭐️ 人生に一度、贅沢な買い物をするとしたなら、真っ赤なカシミアのマフラーというのはどうだろう?それを巻いて真っ白なコートを合わせるも良し、アントニオ猪木を気取ってダーッ!をするのも良し。そのあまりの存在感の強さに、きっと自分の中の闘魂も再燃するはず。
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