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漫画家・鈴木ミロさんのこと

漫画家・鈴木ミロさんのこと

子どもの頃、漫画家になりたかった。しかし漫画を描き始めても、ストーリーを最後まで完結させることができなかった。いつも途中で投げ出してしまい、「つづく…」で終わらせてしまうか、新たに別な作品を描き始めるのだから。

それでも漫画家志望の私は小学4年生の時、漫画の神様・手塚治虫先生に2回、ギャグの神様・赤塚不二夫先生に1回、それぞれ手紙を書いた事がある。いずれも「先生の弟子にして下さい」という採用嘆願書のような内容だった。しかし返事は来ないまま、お二人とも他界され本当に神様になってしまった。

あれから45年の歳月が経つ。私は漫画家ではなく治療家になった。漫画からはずいぶん遠ざかってしまったが、今も漫画家への憧れとリスペクトがある。そんな私は今年Twitterで気になる漫画家を見つけた。

彼の名前は、鈴木ミロ。実は私の次男の名も「ミロ」であることから親しみを感じたのと、彼の美人画に惹かれてフォローさせて頂いたのがご縁で、お互いにフォロワーとなりコメントやメッセでやり取りさせて頂いている。

一度、作品を拝見したいと思い、先日書店で掲載誌であるアックスを取り寄せた。『昭和残酷奇譚 お弁当』というタイトルの作品は、16ページという短編読み切りながら、私に強烈な印象をもたらした。

 

 

細部まで丁寧に書き込まれた画と懐かしい昭和を思い出させる背景、そして愛らしいキャラクター。すべてにおいてミロさんのお人柄の良さが滲み出ている。私よりも年齢は少しお兄さんのはずだが、世代的に近いのだろう、影響を受けてきた作家や作品もきっと重なるはず。彼の作品は情緒と漫画愛に優れ、とても共感した。もっと作品を読んでみたい。

ミロさんは納得のいく単行本を1冊世に出すのが夢とのことだが、私も彼の作品に触れて、生きているうちに一作でもいいからきちんと完結した漫画作品を描いてみたいと心底思った。

私のような弱小ブロガーの記事でも気にかけて、いつもいいねをつけてくださる優しい方。まだお会いしたことはないけれど、いつか一緒にお酒を飲んだらきっと漫画の話で盛り上がるだろうな。

漫画作品を一作描き上げることと、ミロさんにお会いすること、これら2つの目標を私は新たに手帳に書き加えた。

 

 ⭐️ 青林堂工藝舎の前身である青林堂の月間漫画雑誌『ガロ』はよく読んだ。鈴木翁二、林静一、近藤ようこ、つげ義春、つげ忠男、蛭子能収、花輪和一、ひさうちみちお、内田春菊、根本敬…、この雑誌のおかげで出会った漫画家は数知れない。『アックス』にも当時の『ガロ』の空気が感じられる。本号の特集は、故・赤瀬川原平氏が主宰されていた実験的私塾「美學校」について。鈴木ミロさんの作品と合わせて大変楽しませていただいた。

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