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学校給食に忍び寄るゲノムトマト

学校給食に忍び寄るゲノムトマト

日本の学校給食については色々考えさせられる事が多い。戦後からずっとなんだかんだで外部企業に牛耳られているのだ。戦後間もない頃はアメリカの余剰小麦及び酪農用飼料穀物の売りつけ先として敗戦国日本が選ばれた。そして学校給食にパン・牛乳を導入。栄養学者を取り込み、米を食べると頭が悪くなるという珍説を流布して国民の消費を煽った。

同じような方法で今度はゲノムトマトだ。遺伝子組み換え作物とは異なり、外部から遺伝子を組み入れるわけではないから従来の品種改良と何ら変わらないという意見もある。しかし、企業は消費者の不安を和らげ、受け入れてもらう為、ゲノムトマトの苗を家庭菜園や小学校に無償配布し普及させようとしている。普及後はその特許料が種子を牛耳る企業に注がれ、農家の自家採取が制限され困窮するのは目に見える。かつて日本人の食生活に外部者が強引に介入してきた背景には、必ずグローバル穀物商社や食品企業の存在があった。

以前ニュースでアメリカのグローバル種子企業が、ゲノム編集トマトの苗を無償で配り、子供達を実験台にするつもりだと国際セミナーで発言しているのを聞いた。予期せぬ遺伝子損傷の可能性も指摘されているにもかかわらずだ。

国によってはゲノム編集農産物に対して従来の遺伝子組み換えと同等の審査・表示を課し、流通を禁じている。一方、日本は届け出のみ、表示なしでの流通が始まっている。 

そのような状況下において、まずは農業を守り、学校給食を守り、子供達を守らねばならないと思う。食と子供を守る政策は社会全体の幸せに繋がるのだから。

 

 ⭐️ ゲノム編集が最先端の生命科学技術であることは確かである。それはDNAの二重螺旋にハサミを入れることに等しい。個体の持つ望まない性質を切り取り、捨てて、再び繋ぎ合わせるのだ。それによりメリットだけを残す個体が誕生する。しかし、この世に不必要なものなどない!全てに存在の意味はあると私は考える。新技術が人類にもたらすものは、はたして光か闇か?

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