シュトレンの思い出
今では日本でもクリスマス菓子として確固たる地位にあるシュトレンだが、昔は名前も知らない人が多かった。
出会ったのは30年前、当時クリスマス菓子といえば生クリームのイチゴショートが定番だった時代、つきあっていた女性が手作りしたのをご馳走してくれ、素朴な味わいに感動した。スキー選手だった彼女は海外遠征中、本場のシュトレンに出会って大好きになり自分でも焼くようになった。
やがて彼女は妻となり、毎年わが家のクリスマスはシュトレンで祝う。イヴの何日も前から少しずつ切り分けて味の変化を楽しむ。天然酵母を使っている為、日を追うごとに熟成していくのがわかる。
その後カフェを始め、店用に焼いてもらったところ大好評。今では遠く本州からも注文を頂くようになった。
妻も出会った頃は、まさか将来毎年年の暮れに何十本もシュトレンを焼く人生が待っていようとは考えもつかなかっただろう。
⭐️ 妻と出会って、シュトレンをご馳走になって初めてこの世にマジパンなる食材があることを知りました。マジパンとは、砂糖とアーモンドを挽いて練り合わせた飴のような食感と風味を持つ食べ物。未知なる食に出会うのはいつでもとってもスリリング。
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