塩のスピリチュアルな意味と効用

盛り塩や不浄な場所に塩をまくなど、日本には塩で浄める習慣がある。これらはかなり昔からある習慣だが、長く日本人にとって塩が特別で神聖な存在として考えられてきた事がわかる。なぜなのか？

キッチンにある調味料を眺めてみるとその多くは植物性原料であるのに気づく。味噌、醤油、ハーブ、スパイス、みんなそう。けれど塩の原料は、海の水や、山から切り出した岩塩である。塩はミネラルの仲間であり、鉱物の仲間である。

植物は一年かけて芽を出し、茎が伸び、花を咲かせて実が成って、最後には枯れる。絶えず変化する。しかし鉱物はほとんど成分に変化が見られない。もちろん塩にも、水に溶けたり粉状になったり、石のような塊になったりと、形の変化はあるがその成分は殆ど変化しない。

実はこの「不変」という性質が私たちに素晴らしいギフトを与えてくれる。鉱物は太古の昔から、お守り、アクセサリー、神社の御神体として大切にされてきた。

鉱物中でありながら食べることができ、体内に取り入れられる塩の力、これを古人はよく理解していたのだ。そのエネルギーを纏う事により自分自身を安定させる。

嫌な事があった時、塩を舐めたり、塩を撒いたりすると良い。エネルギーの質が良い状態に変わり、自分自身が安定するのを感じられるだろう。

そんなわけで私は外出時、いつも小分けした少量の塩を持ち歩くようにしている。

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