女性のいない不死の世界
科学技術や医療技術の進歩とともに人間の平均寿命は年々延びている。このままいけば理論上は、いずれ人は死ななくなるらしい。しかし、自然界にはある種のルールが存在する。体を構成する細胞自体には分裂に限界があることが書き込まれているから、いつか分裂にも限界が生じ、生物は終わりを迎える。細胞自体いずれ終わる仕組みを持っているとすれば、不死は無理なのではないか。
永久に死なないようにするなら、細胞自体を無限に分裂する仕組みに書き換えなければならない。それが可能になれば、その生物の生命は続く。もしそうなればその世代が永遠に存在し、子孫は残さなくなる。世代交代がなく、ずっと同じ人間が存在することになるから。ずっと同じ人間だから、当然進化もない。
生物の歴史において、性別ができたのと生物が死ぬようになったのは、ほぼ同時らしい。性別により、その掛け合わせで子孫を残せるから、それぞれの個体は死んでも、種族は生き残る。そのようにして性別によりヒトも進化して来た。男女に分かれていれば、個体は死んでも、種自体は新陳代謝し大丈夫になるからだ。しかし性別の無い生き物は、そういうわけにいかないから死なない。
人類が不死を得た時、性別は消滅する。しかし、女性のいない世界なんて、「死んだほうがまし!」と、私は思う。
⭐️ 不老長寿についての実践的メソッドがかなりのボリュームで説明されている。すぐに始められるものから、いささかマニアックなものまでありとあらゆる方法が挙げられていて誠に興味深い。しかし、私はそれでも思う。老いないで女性がいない世界よりは、女性がいてともに老いていく世界に暮らしたい、と。
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