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一発屋を超える二発目名人

一発屋を超える二発目名人

昔、歌謡曲には「一発屋」と呼ばれるヒットメーカーがいた。出した作品が大ヒットとなり、誰もが知る名曲となる。しかし、その後出しだものが鳴かず飛ばずで、次第にみんなから忘れられていく歌手を称してそう呼んだ。

夥しい数のライバルを引き離し、大ヒットさせるのだから賞賛に値する事だとは思う。

しかし、一発屋には問題がある。偶然ヒットしたというものが多く、ヒットさせた本人もその理由がよく分かっていない点だ。

だから、彼らの本当の才能が問われるのは次回作からで、次のヒットを狙ったらやっぱり次もヒットした、というのが本当の実力と言える。

それゆえ、世の中に何かを生み出して世間をアッと言わせたいと思っている人がいたなら、成功したクリエイターの話を聴く時、1回目よりも2回目以降に狙ってヒットさせた人の話を聴くべきだ。

一回目の成功を語る人の話は、単に運によるヒットで後付けの理由に過ぎない。大切なのは自慢話を聞くことではなく、成功のノウハウを確立する事なのだから。

 

 ⭐️ 「一発屋」と呼ばれるジャンルには、歌謡曲の他にお笑いの世界がある。お笑いの世界とて、生き残りが厳しいのは歌謡界と変わらない。テレビから姿を消した芸人たちの人生はしかし、その後も続いている。レイザーラモンH G、コウメ太夫、テツandトモ、ジョイマン、ムーディ勝山、天津・木村、とにかく明るい安村、キンタロー、スギちゃん。彼らを、自身も髭男爵のメンバーとして活躍した著者が取材。不器用ながら一歩ずつ前に進むそれぞれの今に迫る。「雑誌ジャーナリズム賞」を受賞した、涙を誘う人生ノンフィクション。