夏至の儀式

本日早朝、無事に秘密の儀式を終えた。秘密の儀式とは、年に４回、春分・夏至・秋分・冬至の日の早朝、近所の神殿に出向いて朝日に向かって「人類の幸せと世界の平和」を祈るというものである。厳密に言えば、それは「神殿」ではなく、西岡公園にある見晴台なのだが…。

メキシコ南部、ユカタン半島には「チチェン・イッツァ」という名の神殿がある。これはマヤ文明の遺跡として世界遺産登録されているものなのだが、ここにはマヤの最高神・ククルカンを祀るピラミッドがあり、ここの階段は合計すると364段、最上段の神殿の１段を足すと、ちょうど365段となり、一年の日数と合致する。

北面の階段の最下段にはククルカンの頭部の彫刻があり、春分と秋分の日に太陽が沈む時、ピラミッドが真西から照らされ階段の西側にククルカンの胴体である蛇が現れ、「ククルカンの降臨」と呼ばれている。

近所の西岡公園にもこのチチェン・イッツァ神殿に似た階段付きの見晴らし台があるため、私もここを祈りの場と決め「子（こ）チチェン・イッツァ神殿」と呼んで、宇宙と太陽に祈りを捧げている。

春分・夏至・秋分・冬至の日というのは、太陽と地球の位置関係において物理的なエネルギーが高まる日であるゆえ、ここに人間の意識を加えることにより、目に見えぬエネルギーを動かすことにもつながると考え、古来、世界各地様々な場所で人々はこれらの日に宗教的儀式を取り行ってきた。

そんなわけで私も、数年前から神殿に祈りを捧げているわけである。「宇宙と太陽に祈るくらいだからテーマは大きなほうがよい」と、個人的な願望はさけ、人類の幸せと世界平和を祈っている。

本日は雲一つない素晴らしい晴天だった。世界情勢もこの空のようであってほしいと願わずにはいられない。記念にと写真を撮ったら、画面右下、階段の手すりのあたりに何かオーブのようなものが写っている。精霊が味方してくれているようだ。朝から縁起がいいわい。

⚫︎西岡公園にある私の、子（こ）チチェン・イッツァ神殿

⭐️ 20世紀半ばまで、戦争のない平和な文明と誤解されていたマヤ文明。しかしその後、多くの防御遺構の発見・壁画の解読などから、戦争が頻繁に行われていたことがわかってきた。壁画、彫像、彩色土器などに視覚化されていた戦争を、考古学的見地から実証する。暦の計算や宗教儀礼に没頭していたミステリアスな文明という虚像を剥ぎ取り、古代から植民地独立まで、彼らの戦争に迫る！