思考を深め、世界を正しく理解するには

山の頂上を目指す時、それに通じるさまざまな道がある。「一芸は道に通ずる」という言葉があるが、一つの芸に精進し奥義を極めた者は、他の分野にも通じる道理を身につけているものだ。

いつの時代も、大切なのは「専門性」。一般素人が知らない知識・技術をどれだけ身に納めているかが肝心なのである。それらは人様や社会の役に立つものだから。専門分野を持たない者はあらゆる物事に対し、表面的で浅い理解しか持ち得ない。

「思考の三原則」なるものがある。それを身につけた者は深い理解を持って世の中を観、人と対応する事ができる。それは次の3つ。

①目先に捉われず、できるだけ長い目で見る。

②物事の一面に捉われず、できるだけ多面的に、そして全面的に観る。

③何事によらず、枝葉末節に捉われる事なく、根本的に、かつ本質的に観る。

実はこの思考の三原則を身につける手っ取り早い実践的方法が「一芸に通じる」事なのだ。何でも良い。専門を持とう！

⭐️ 著者は世界各地で人々に「非二元的な在り方」を体験してもらうための講演を行っている。カリフォルニア州パームスプリングズを拠点に、依存症や不安、憂鬱に悩む人々を始め、さまざまな問題に悩める人々を救う活動を続ける。本書で示されているものの見方こそ「思考の三原則」にも通じる究極の心のあり方だと思う。

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