つたえるをきたえる

最近思うに、伝達する力というものは大変重要だ。たとえどんなに優れた商品が開発ができたとしても、もしそれが世の中にうまく伝わらなければ、それはなきものに等しい。またどんなに美味しいコーヒーを出すカフェがあったとしても、そこに店がある事が伝わらなければ、人は訪れない。

どんなに心惹かれる人がいたとしても、勇気を出してこちらの思いを伝えなければ、それが恋愛に結びつく事はない。さらにはどんなに相手に喜んでもらおうと思っても、伝わらなければ喜んではもらえないし、感謝を伝えるのも同じで伝わらなければ意味がない。

気持ちを伝えるには、まず具体的に行動する事だ。頭の中でいくら考えても行動しなければ一歩も前には進まない。行動には、言葉、態度、表情、動き、発声が含まれる。これらを磨きに磨いて行動に移す。

すると必ず変化が起こる。最初は小さな変化だって構わない。それを黙々と続けながら鍛えていくうちに、ある日突然、目の前の風景が変わる。

その時、人は人生における一つの真理を悟る。全ては自分から始まるのだという事を。

⭐️ 伝えるための「表現」。本書ではとりわけ重要なトーク＝話すことについて語られている。大切なのは「安心感」と「自己重要感」。こちらが相手の味方であることを十分伝え、相手に話してもらうような声かけをする。コミュニケーションにおいて大切なのは、絶対に否定しない事、笑顔でいる事、腕組みしない事、相手の良い所を伝える事。そして、最も大切なのは「日頃の振る舞い」。トーク上達のコツはすでに日常生活の中にあるのだな。おすすめの良書です！