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自由研究のない夏休み

自由研究のない夏休み

先日、治療に来られたクライアントさんと話をしていて驚いたことがある。その方は小学校の先生をしてらっしゃるのだが、なんと今の小学生には夏休み恒例の「自由研究」がないというのだ!

自由研究といえば、私が小学生の頃には、夏休みと冬休みにおける最大のテーマであり、必須のものだった。それが7、8年前からどの学校でもすでに廃止となっていたそうなのだ。

自由研究は小学生にとって重荷であったのは確かだ。しかし、苦労して課題を完成させた後にはなんともいえない充実感と達成感、そして誇りのようなものを感じたものだ。しかし、それがないとなると、子供たちはどこでその充実感や達成感を経験できるのだろう?

しかも、これまた休み期間恒例だった宿題も、先生がオリジナルのものを作成するのではなく、ただ市販のドリルを生徒に渡すだけなのだという。すべてが単調なシステムの上に用意された教育カリキュラムの中で子供たちはどのようにして独創性や個性を育めるというのだろうか?

図画工作が得意だった私は、親になってから3人いるわが子の自由研究に積極的に参画した。そしてアイデア作りから制作の全てに関わり、いくつもの作品を完成させた。中には市主催の自由研究グランプリで賞を取ったものがいくつもあった。担任の先生も私が協力していることはお見通しらしく、作品を搬入するため学校に出向くと、「お父さん、今回も素晴らしい出来栄えですね!」なんて声をかけられたりもした。思えば自由研究を中心に、親子、子供同士、先生と生徒…、さまざまな人間の交流が展開していたのだ。

現政権もそうだが、文科省の人々含め、国をリードする立場の者たちから「人間味」が失われ、どんどん機械化しているように感じる。私はそんな彼らにこそ、この夏休み「日本と日本人がどうすればイキイキするか?」というテーマで課題を与えたい。

 

⭐️ 著者である内田樹氏の思想や言語センスは、砂漠を旅する者にとってのオアシス足り得る。本書にもまるで貴石のような言葉が散見される。「成熟するとは、『一筋縄では捉えられない人間』になること」「成熟とは複雑化すること。教育の成果とは別人になること」「成長するということは、変化し、複雑化すること」。複雑化をキーワードに教育の世界を眺めると、本来あるべき教育の原型が見えてくる!

複雑化の教育論 [ 内田樹 ]

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