続・驚愕のそば屋
「兄さん、おおもりにしときな」店主は拳銃をしまうと私が品書を見る間もなく注文を決定し目の前でそばを打ち始めた。普段着の出で立ちにも関わらず手際良く作業をこなす。
ただ困ったことに余程の話好きなのか、打つ間中しゃべっている。そばに関するあらんかぎりの蘊蓄を、間に親父ギャグを挟みながら話す話す。
「兄さんツイてるぜ。世界でここだけのそば、世界一茹で時間の短いそばを食べさせてやるから見ときな」
かなりのこだわりだが、そば粉の産地を訊ねると「製粉所が色んな産地の混ぜてるからわかんね」との答え。
茹で時間5秒を経てそばが現れた。最初そのまま、次に塩、最後につゆで食べなさいとカウンター越しに逐一指導が入る。薬味は大根おろしだけ。辛すぎる山葵はそばの風味を殺すからという理由。
蘊蓄も良いが、私はそばの風味よりもカウンターに置かれて開いたままの金魚のエサ袋の臭いが終始気になって仕方がなかった。
⭐️ 店主の蘊蓄なしにそばそのものを味わいたかったら、やはり自分で打つ以外にないなと思いました。ならば、粉だけはぜひともオーガニックにこだわりたい。ここのは良い!
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