旅の最大の敵は荷物
旅について考えてみたいと思います。
旅にとって最大・最強の敵とは一体何でしょう?
それは「荷物」です。
重すぎる旅行カバンなんです。
腰を傷める原因になるのはもとより、カバンが重いと時間やお金もかかります。コインロッカーを探して預けたり、タクシーを選ぶよりほかなかったり、飛行機に乗る場合だと、空港に到着してもすぐにゲートを通過というわけにはいきません。
あらためて思います。荷物は少ないほうが良い。
これは毎日の暮らしにもあてはまります。家にいる時も、旅行中でも、自分が身軽になるための工夫をすることによって、時間的負担も精神的負担もかなり減らすことができるのです。
それがわかっているにも関わらず、なぜ荷物は増えてしまうのでしょう?
きっと、未来に対する心配や用心の気持ちから、使わないものまで詰め込んでしまうことが原因なのだと思います。それは、荷物を増やす=困ったことが起こるという潜在意識への刷り込みを無意識に行っていることになります。
これでは、明るい未来が待っていようわけがない。なぜなら、心の奥底で困ったことが起こるに違いないと思っていることになるのだから。
人間存在において、最も大切なものは何か?
・・・それは、「自由」であります。
何者にも冒されない自由は、人間の尊厳そのものです。旅も日常における暮らしも、未知なるものとの出会いと、それに関わることにより得られる体験こそが真の目的なのであります。
自由とは、自らに与えられた五感をフルに駆使して、思う存分に世界と関わる、有り方そのものです。
重すぎる荷物は、その自由の足かせとなってしまう。直ちに身軽になりましょう。
では、旅行において具体的にはどのようにしたら荷物が減らせるのでしょう?
それは、どれだけ必要なものに絞って荷物の重量を減らせるかがポイントとなります。日数などによっても変わってきますが、大きすぎる旅行カバンほど、荷物を詰め込んでしまう傾向があります。
まずは、入れるものに合わせてバッグを選ぶことから始めましょう。1カ所滞在型や、すべてコミコミのパック旅行タイプの旅ならスーツケース。列車やバスを使って何都市か移動する個人旅行型なら、ソフトタイプのキャリーハンドルの付いたバッグか少し大型のバックパックがおすすめです。
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私ごとになりますが、23歳の冬、日本を出発してアメリカからヨーロッパへ渡り、ユーラシア大陸を横断して中国まで、1年半かけて20カ国を巡る旅をしました。
その時、持っていったのがグレゴリー社製の60ℓタイプのデイパック。今でこそ、日本でもグレゴリー社の製品はタウンユースのものをはじめ、沢山の製品が手に入りますが、当時、グレゴリーのデイパックは日本ではまだ珍しく、値段も高いものでした。(38,000円もしました!)
しかし、アウトドアショップで試しに背負ってみたところ、国産製品にはない装着感の良さとデザインの美しさに一目惚れし、思いきって購入しました。
旅では、寝袋やカメラ、非常食用の炒り玄米はじめすべての生活用品をグレゴリーに詰め、砂漠、高山、渓谷、湿地帯、海岸線・・・実にさまざまな場所を訪れました。
時に刺すような酷暑の日光、モンスーンによるスコール、それに降り続ける雪、次々に変化する気象条件の中、私のグレゴリーは1年半の長きにわたり、金具が壊れることもなく、ファスナーから水がしみ込むこともなく、いつだって大切な荷物を悪天候から守ってくれたのでした。
以来、私のグレゴリーに対する信頼は絶対的なものとなりました。あれから25年経った今も、長期の旅に出かける時には必ず持っていきます。
この旅により得た学びがまさに、「自由を最大に享受しようと思ったら荷物は最小限にすること」そして、「旅のパートナーは(それはヒトもモノも)、本当に信頼のおけるものを選ぶこと」でした。
これは、日々の暮らしの上でも私自身が最も大切にしている哲学となっています。グレゴリーのデイパックは私の生き方の先生。
人生における肉体時間には限りがあります。出来るだけムダをはぶいてシンプルに、自分が本当にこれだと思ったものを道連れに、いつだって身軽さと自由を楽しみながら、いのちの学びの旅を続けていきたいのです。
ーイギリスの有名な格言ー
「貧しい旅行者とは、荷物をたくさん抱えている人のことをいう」
★私が購入した当時とはデザインも価格も変わってしまったけれどグレゴリー社独特のティアドロップ型(涙のようなカタチ)の愛らしいフォルムは顕在。今使ってるのがダメになったら買い替えようと思うのだけれど、私のデイパック、まだまだ壊れる気配はありません!
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