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わかっちゃった人たち

わかっちゃった人たち

Buddha_Enlightenment

 

「言語道断」という言葉があります。真理は言葉ではあらわすことができないという意味の仏教用語です。

古今東西の「悟りを開いた」とされる人々の胸のうちも、きっとこんな風じゃないかと思います。

本来、言葉に表すことができない真理をいかにして他人に伝えるか。そのために例え話を使ったり、寓話を使ったりしながら、聖人・聖者たちはなんとか言葉にできる最大限の表現を試み、苦心してきたに違いありません。その果実が、聖書であり、教典とよばれるものなのではないでしょうか。

私たち、受け取る側にできることは、それらの中から行間にあるものを感じ、探求の手がかりにすること。そんな覚醒や悟りについて書かれた書物も世にはたくさんありますが、最近、見つけた本の中に、とても気に入っている一冊があるのでご紹介したいと思います。

 

■ふつうの人たちが悟りの中で見つけたこと■

・・・さて、その本の名は、「わかっちゃった人たち」

ラマナ・マハルシ、ニサルガダッタ・マハラジ、クリシュナムルティ、ダグラス・ハーディング、OSHO、エックハルト・トール、アジャシャンティ、トニー・パーソンズ・・・

これらの人物の名前を挙げて、ピンときた方は、かなりの精神世界通でしょう。いずれもここ最近のスピリチュアルムーブメントの中で、指導家として多くの人々を新しい意識のあり方へと導いてきたリーダーたちだからです。

彼らがそれぞれに語っていること、それらはどう重なり、どう異なっているのか。そして、何を理由にその認識へと至ることができたのか。

この本では、普通に生活している7人が自らの経験した悟り=覚醒の精神状態を、自分の言葉で率直に語ってます。

洗練されていない言葉だけに、聖人たちが語るものとは、またひと味違ったリアリティーがあるのです。悟りとは、ひと握りの人々が特別な修行や精神修養を積んだすえに得られるものなんかじゃなく、誰にでも手の届く体験であることを感じさせてくれます。

文中には、個人的に好きだなと感じられるフレーズをいくつも見つけました。例えば以下の表現。

 

自分のことを海を泳いでいる魚だと考えてください。あなたは綺麗な銀色の魚で、水色のエーテルの中に浮かんでいます。あなたには目、エラ、ヒレがあって、水の中で呼吸しています。あなたは魚です。

ここでちょっとのあいだ、自分は魚ではなく、じつは魚が浮かんでいる海なんだと想像してみてください。自分は海の中にあるものすべてを生じさせているエーテルだと考えるんです。
海は、自分の中の生き物をすべて平等に扱います。サメとクラゲとタコとで違った扱いをしたりはしません。善人も悪役もありません。生き物をすべて平等に支えます。海はまったく差別をしません。裁いたりしませんし、海の生き物を批判したりしないんです。どんな生き物をも平等に支えます。クラゲは、サメやタイや海にいるほかのどんな生き物とも同じように支えられています。

 

それは無なんですが、すべてでもあります。つまり、ただあるんです。『ある』なんです。それもひとつの表現方法です。海であって、魚ではない。『存在の海』としてあるということです。

第5章 「海であること」より引用終わり

 

悟りとか覚醒に代表される「精神世界」と呼ばれている分野に関心のある方、それらを探求してはみたもののどうにもこうにも行き詰まっている方にとって、とても良い本なのでは、と感じます。

なんせ、訳がとっても素晴らしい!読んでいると、まるでその人が目の前にあらわれて、ここで生々しく語っているようなリアルな気分になってしまうほどの自然な言葉で綴られています。

話し手がそれぞれにユニークな体験、表現をしていて「何をわかっちゃったのか」ということに加え、それぞれの語り手の人生というか、実生活で展開していることや、捉え方なども大変興味深く「人間って個々にユニークで興味深いよなぁ」と、人間観察的な視点からも本当に愉しく読める本です。

 

■人生は心理の探求ゲーム■

私も個人的に、若い頃から「この宇宙の本質について」知りたい欲求というものを抱えて生きて来ました。最近、とても強く感じることは、実は私たちはそのことについてすでに知っているのではないか?ということ。

まあ、色々事情があって、「真理の探求ゲーム」をより深く面白く楽しむために、その本質についての記憶は消されてしまっているか、あるいは忘れてしまっているわけですが、何かのおりにふれ、私たちはそのことを思い出すことができるのです。きっと、この本の話し手の方たちも共感して下さると思います。

 

私自身、さまざまな体験から、「この世は何も心配することがない完全な世界であること」に気がつく瞬間というものがありました。だからと言って、24時間聖者のごとく振る舞えるのかと言えば、そうではなく、たまには思い通りいかぬ自身の周囲の状況に対して動揺したり、疑ったり、怒ったりします。

けれど、それまでの自分と違うのは、どこか遠く離れた地点から状況を俯瞰して見られるようになったことと、最終的に戻ることのできる中心軸のようなものをこの世界に、自身の心の内側に見つけることができたことです。

思うに近頃、そうした気づきは、全世界で、とても沢山の人の心に起こっているように思います。

人類70億の人々が「わかっちゃった」なら、この地球はぐれんと変わります。

こうした本が今の時代に現れてきたことが、その時の到来が間近に迫っていることの証です。人類の未来にたくさんの希望を感じられる一冊であることは間違いありません。

言語道断の悟りの世界を、もっと簡単に、日常レベルで感じてみたい、そんなあなたにおすすめです。休日の昼間、芝生の上に寝ころがって、ページをめくってみて下さい。真理があなたの中にも、しっかり存在していることを感じられるはずです。

 

 

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★あなたもきっと、わかっちゃってる人、これ間違いない。

わかっちゃった人たち 悟りについて普通の7人が語ったこと

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