むすびのこころ
むすんで ひらいて
手を打って むすんで
またひらいて 手を打って
その手を上に
むすんで ひらいて
手を打って むすんで
日本人なら誰もが知ってる唱歌、「むすんでひらいて」。
あなたも一度は声に出して歌ったことがあるでしょう。
実は、この中に、しっかりと神道の生き方の神髄が表されています。
「むすび」とは、モノゴトとモノゴトが合わさること。
そこから大きなチカラが生まれてきます。
「むすび」とは、新しいモノゴトや生命を生み出すチカラ。
お父さんと、お母さんが、愛し合ってむすばれ、
そこから生まれてきたのが、私たち。
息子(むすーこ)や娘(むすーめ)ではありませんか。
お米を手でにぎったのが、「おむすび」。
江戸時代、飛脚はおむすび一つで、一日137キロを移動しました。
これは、東京の日本橋から静岡の吉原までの距離。
おむすびは、大きなチカラを生み出す食べ物になります。
たくさんのチカラを合わせてむすぶことで、
未来をひらくエネルギーがそこから開花する。
そして、またむすび、またひらく。
森羅万象、生々流転の原理が唱歌の中に秘められている不思議。
このアジアの極東において、日本という国は、
東洋と西洋をむすび、物質と精神をむすび、天と地をむすび、
カミの世とヒトの世をむすぶ役割を持った国なのではないか。
おむすびを頂きながら、ふと、むすんでひらいてを思い出し、
「日本て、いいなあ・・・」
しみじみと、そう呟いてみるのです。
★日本人の精神性、行動様式、日常生活のあらゆる面で「神道」がその大もとにあるということを気づかせてくれます。
新品価格 |
-
前の記事
自分自身で整える 2015.06.06
-
次の記事
謙虚さがなくなる兆候 2015.06.08