「バナナジン」という名の麻薬物質を聞いたことはありますか?
昔、ヒッピーの間で、バナナの皮から抽出したこの物質を吸うとトリップできるという噂が広まって合法ドラッグとして、多くの若者が試した時代がありました。
しかし、後にニューヨーク大学の研究者が、バナナの皮にこのような麻薬物質など入っておらず、仮に吸ったとしても、プラセボ効果しか得られないことを報告しました。
しかし、その後も、ヒッピーの間では、「効く」「いや、効かない」賛否両論別れるところであります。
「お前は試してみたことがあるか?」って?
・・・はい。若い頃、試してみました。
感想は、う〜ん。微妙。けれど、若さゆえの好奇心と、吸うに至るまでのプロセスにちょっとしたムードがあって、なんとなく落ち着いて不思議な心地にはなるのですね。
確かにバナナジンなる物質は、想像上の物質なのですけれど、バナナの皮には、ある種の向精神作用を持つチラミンやドーパミンと呼ばれる成分が多量に含まれ、もし、大量に摂取されたならば、人々に何らかの影響を与える可能性はあるだろうと考えられるのです。
バナナにはトリプトファンも含まれ、これは体内のセロトニンを増やす働きがあります。セロトニンが増えると感情の変化が起こり、うつ病が改善されるなどの効果があると言われています。いわゆる「幸せのホルモン」と呼ばれているのがセロトニンですからね。
現に、3日に1度、バナナを2本食べることで体内のセロトニン量が16%増えるという報告もあります。しかし、トリプトファンに幻覚作用があるという報告はなく、実際は精神病の患者の幻覚症状を緩和するためにトリプトファンが使われている位なので、間違っても本物のドラッグのようなトリップをこのバナナの皮で行えるわけではありません。
でも、はたして、一度試してみたいと思われる方のために、レシピを公開しましょう。
●用意するもの
•バナナ 約2キロ
•水
•紙巻きタバコのペーパー
•柔軟な心
①すべてのバナナの皮をむく。中身は食べられるだけ食べてしまう。
②良く切れるナイフで、皮の内側の白い果肉部分をはぎ取る。
③大きな深鍋に②を入れ、1/3程度かぶるまで水を入れる。
④オーブンを150度まで温め、クッキーシートに③をまんべんなく塗り、20分焼く。
⑤からからになった残骸をクッキーシートから削り取り、皿の上に移す。
⑥その残骸を紙巻きタバコ用のペーパーに巻く。
⑦ムードのある音楽か、サイケな音楽をBGMにかける。
⑧いよいよ吸う。味はけして美味しくはないです。運が良ければ、気持ち良くなって天国が見える、かも。
もし天国を見た方は、私にご一報下さい。
★怖がらずにまずは先入観を捨てて真実を知ろう。意識こそがこの世界を創造していることを知るのだ。
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