食の革命④〜大きなものと小さなもの

マクロビオティック

星空を眺め、天体を観測するツールに望遠鏡がありますが、これを使って遠くにある星をちゃんと観測しようと思ったら、少しずつ口径の大きい望遠鏡を使う必要があります。そのような過程で見つかった「ある法則」があります。それはアメリカの物理学者でエドウィン・ハッブルという人が見つけた法則で、「遠くの天体は、そこまでの距離に比例した速度で遠ざかっている」というものでした。

膨張する宇宙

これはものすごい発見で、その後もいろいろなと精密な実験を行った結果、どうやら真実らしいということになりました。

地球の外側に観測できる天体は、距離と比例した速度で遠ざかっている。これがなぜものすごい発見なのかというと、時間を逆にひっくり返してみればいいわけです。時間の向きを逆にして考えると、外側にある天体が今度は私たちの方に向かって近づいてくるということになります。時間を遡れば遡るほど、宇宙は中心に向かってどんどん小さくなっていくのです。

観測地点よりも2倍遠くにある天体は、2倍の速度で近づいてくることになり、100倍遠い天体は100倍の速度で近づいてくる。そう考えると、結果的に時間を遡れば、すべての天体がたった一点に集約されてしまうわけです。つまり、この宇宙は誕生以来、ものすごい速度で膨張しているということなのです。

ビッグバンが宇宙を生み出した

現在私たちが知覚できるこの宇宙は、138億年前にビッグバンと呼ばれる大爆発が起こり、その大爆発からだんだんと膨張し、冷えてできたのだと解釈されています。もちろん、その大爆発の直後にどのようなことが起こったのかについては、現在いろいろな科学者がその可能性を調べていますが、ともかくビッグバンと呼ばれる大爆発で私たちのこの宇宙が始まったということは疑いのない事実のようです。

それに対して、小さなほうに目を向けると、昔から人間は極小の世界をも探究してきました。最初は虫眼鏡を発明し、後には顕微鏡を使って微生物やアメーバを調べたりしました。ここ何十年かの間に物質を細かく細かく分解していって、どこまでいったら分解できなくなるかというぎりぎりのところまで調べ、現在、たくさんの素粒子が見つかっています。

目に見えない4つの力

けれども、自然を理解しようと思って、究極的にどういう粒子からできているのかというところまではわかって、それを媒介するのがパイ中間子だということは突き止められたのですが、さらに調べてみると、より強い力というのがあって、原子核を構成している陽子や中性子というのは、実は素粒子ではなくて、それ自体もっと小さな素粒子が組み合わさってできているクォークと呼ばれる素粒子が3個集まって陽子を作り、中性子を作るということが分かってきたのです。

そのクォークの間に働いているのは「強い力」と呼ばれるものでこれが複数のクォークをまるでボンドのように固く結びつけているのです。自然界にはこのような4種類の力があるということがはっきりしてきました。それは「重力」「電磁力」「弱い力」「強い力」という4種類の力です。

すべては「無限」の世界から

ビッグバンを起こした一点というのは超高温だったことがわかっています。というのも、狭く小さな一点にたくさんのエネルギーが一挙に作られたわけで、そこではクォークとか電子、陽電子、そのような無数の素粒子がごちゃごちゃと現れたり消えたりしていたと想定できるのです。

超高温ということは、構成している粒子同士がすごい勢いでぶつかり合っているということで、そのような状況下では重力,電磁力, 弱い力, 強い力という4つの力が別々の力に分かれないで, 一つの統一された力として働いていたのではないかと考えられるのです。

ということは、今、この宇宙に存在するすべてのものが、もともとは一つだったということになります。そのもともとの一つをマクロビオティックでは「無限」と表現します。

 

⭐️ 誰もが実はこの宇宙の中に生きている。そのはじまりを探ると、そこには「膨張」があった。ビッグバン宇宙、この宇宙はビッグバンの残光で満たされている。誕生直後に宇宙は急膨張した。地球へ届く原始の光を読み解く。夜空から星を取り除くと何が残る?子どもにもわかりやすく伝える科学絵本。眠っていた大人の好奇心も目覚めだす。

14歳からのニュートン超絵解本 宇宙のはじまり [ ニュートン編集部 ]

価格:1,479円
(2023/6/7 11:06時点)
感想(0件)

★ランキングに参加してます!ポチッとして頂けたらうれしいです。ありがとうございます。

にほんブログ村 健康ブログへ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました