食の革命③〜物質の究極のふるさと

マクロビオティック

元素のルーツについて考えると、それは、放射能に由来します。 今から100年くらい前だと、物質の最小単位、すなわち物質を細かくしていって最後に残る最も小さな粒子は「分子」といわれていました。そして、その分子はもっと細かい元素でできていると、科学では説明していました。ところが…

科学が説明する原子と元素

その後さらに研究が進んで、元素の中を調べてみると、その中にさまざまなもっと細かなものが発見されました。その中心にはプラスの電気をもった「原子核」というものがあり、その周囲をマイナスの電気をもった「電子」が回り、それらの中間には、プラスにもマイナスにも荷電していない「中性子」があることがわかりました。それらがまとまってある単一の状態を「原子」と呼び、その異なる原子が複数結合したものを「元素」と呼びます。ここまでが従来の科学が説明してきた元素のカタチであり、物質の究極の姿とされてきました。

もっと小さな素粒子の発見

しかし現在では、それよりもさらに新しい事実が明らかにされ、物質を構成している最小単位は「素粒子」ということになりました。しかし、内部により小さい粒子を含む粒子(クォークからできている陽子など)も一応素粒子と呼ばれています。実は、これが最小の単位の粒子で、もうこれ以上小さいものからできているのでは無いと証明することは大変難しいのです。それは、力を伝えるゲージボソンや、不思議な性質をもつと予想される数多くの未発見の粒子も、通常は「素粒子」と呼ばれているからです。

不安定な素粒子

新しく発見される素粒子のほとんどは、地上に安定なカタチでは存在せず、高エネルギーの素粒子衝突で、一瞬だけつくられてすぐに壊れてしまうものが多いため、この衝突を起こす目的で、かつては宇宙から降って来る高エネルギーの素粒子である宇宙線が使われていました。しかし、宇宙線は利用できる粒子の数が少ないので、最近では電子や陽子を人工的に高いエネルギーに加速する加速器が用いられているのです。

宇宙も素粒子も元は一つ

宇宙というのは広大です。とてつもなく大きい。大きいことの究極が宇宙です。そして、素粒子というのは極小です。小さくて、原子よりもっと小さくて、小さいことの究極が素粒子です。宇宙についての学問である宇宙物理学と、素粒子についての学問である素粒子物理学は、いずれも近年大きく進歩し、その理解が急速に高まってきています。一見全く異なる性質に見えるこの2つの学問は、どちらも私たちが存在するこの世界の謎を解く上で大変重要になってきます。実はこの2つを結び、謎を読み解く鍵が、マクロビオティックで最も重要視する「陰陽」の考え方の中にあるのです。

 

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