良い血液は腸で造られる

腸について

「私たちのからだの中で最も重要な液体とは何か?」

そう訊かれて、さてあなたは何と答えるでしょう?

重要な液体、それは血液

涙、汗、唾液、精液など体液にも色々あれど、これなくしては生命が存続できないほど重要な液体といえば、そうまず筆頭にあげられるのが「血液」です。その血液の量は体重のおよそ1/13を占めるといわれています。 例えば、体重60kgの人であれば 60÷13≒4.6 kg。血液1リットルの重さは約1 kgなのでこの人の場合、約4.6リットルが血液となる計算です。

その血液が何をしているのかといえば、体内で酸素や二酸化炭素を運ぶこと、栄養分や古くなった細胞を運ぶこと、そしてからだを守る仕事をしています。そんな大切な仕事をしている血液ですから、大人ならば、出血によってわずか1リットル以上の血液が失われただけでも死にいたる場合があるのです。

トンデモ論扱いされてきた千島学説

さて、その血液がどこで造られるのか?

私たちが学生の頃は、次のように教えられました。「すべての血球は造血幹細胞が分化を繰り返すことで造られる。 血液は胎生3ヶ月くらいまでは肝臓、脾臓で作られるが、その後、骨髄で造血されるようになり、乳幼児期にはすべて骨髄で造血が行われる。 成人になると、頭がい骨、胸骨、椎骨、骨盤等の骨髄での造血が行われる。つまり、血液の製造工場は「骨髄」一択という考え方が主流だったのです。

しかし、私は少々この説に疑問を感じていました。というのも、マクロビオティックでは昔から「血液は腸で造られる」というのが定説だったからです。これは昔、フランスの学者生化学者ルイ・ケルヴランの腸造血説をもとに日本の千島喜久男が提唱した「千島学説」を考え方の拠り所としたからです。千島先生は「食は血となり肉となる」という考え方から食生活を含めた日常生活がきわめて大事であると主張しました。

例えば、ニワトリは菜っ葉を食べて卵を生みます。ただそれだけなのに、実はここに不思議な現象が存在します。エサの菜っ葉に含まれるカルシウムを1gとしましょう。ところが産まれたタマゴは殻を持つのでカルシウムは11gになります。差し引き10gのカルシウムは、いったいどこからやって来たのでしょう?これを単に算数として考えたなら小学校1年生レベルのクイズです。しかし、なんと現代科学はこの素朴な問いにいまだ答えることはできていません。

千島先生は、この答えを腸に求めました。人間の造血器官は小腸の繊毛であり、ここが取り込んだ食物を血液やカルシウムなどの他の物質やミネラルへと転換させるのだという説です。一般的にこの説は長く根拠のないトンデモ論扱いされてきました。しかし、最近これを真実と裏づける研究結果が海外で発表されたのです。

正しさを裏づける研究結果が!

2018年11月29日に米コロンビア大学のメーガン・サイクス教授らの研究チームは、腸移植を受けた患者21名を5年にわたって追跡調査し、その研究論文を専門学術雑誌に発表しました。これによれば、ドナーから移植された腸には造血幹細胞をはじめとする複数種の前駆細胞が存在していたのです。この結果は、移植された腸の中にあるドナーの造血幹細胞から白血球が生じ、移植後に患者の体内で生成された白血球もドナーの組織に耐性を持つようになったことを示しています。

赤血球や白血球、血小板といった血球は、従来、骨の中心部の骨髄にある造血幹細胞からつくり出されていると考えられてきましたが、こうして腸移植を受けた患者の血液にドナーの血球が含まれていたことから、移植された腸にドナーの造血幹細胞が存在することを突き止めたわけです。

これは「腸造血説」がやっと日の目を見た瞬間といえます。今後、医学の潮流となっていくことは間違いないと思います。血液は腸で造られるのです。 食べ物が腸に行き、腸に入った食べ物が元素転換して、血液になるのです。食それゆえ食べ物が肝心です。良い食べ物をよく噛んで体内に入れてやれば腸が喜んで、良い血液を造ってくれます。血液は腸から門脈を通じて肝臓に行きます。肝臓は消防署です。それを更に血液にして臓器に送ってくれます。

丹田が氣を養い、小腸が血液を造る

良い食べ物で良い血液を造っている人は、元気で、やる気に満ちて、人からも好かれ成功します。悪い濁った血液の持ち主は、消極的で性格も卑屈で成功しません。骨格も歪んできて、不健康になり、短命になります。

私たちのからだを循環する氣が留まり落ち着く場所、それは臍下丹田(せいかたんでん)です。場所は諸説ありますが、私は臍の下親指3本下がって、さらにからだの奥へ親指3〜5本入った所とイメージしています。まさにここが「氣の海」であり、元氣の中心であるのです。そしてここには小腸が存在します。

元氣になりたければ、ここを意識し、良い血液のもととなる良い食べ物をとること。これこそシンプルにして最良の健康のひけつといえます。

 

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