にっくき「糖化」をやっつけるには?
困った糖の正体
前回は人間に必要なエネルギーである炭水化物=糖が、からだの中のタンパク質と結びついてAGEsと呼ばれる細胞の老化を早める困った物質を作り出すという話をしました。炭水化物はおもにご飯やパンとなる主食に含まれますから、それらを気をつけて摂ることが大切なわけです。しかし、実はそれよりももっと気をつけなければならない食べ物があります。それが何だと思いますか?
…それは、白砂糖やお菓子などの甘い物です。 基本的に、まだお米や小麦などのような穀物というのは、ブドウ糖がいくつも連なった「多糖類」と呼ばれる構造をもっているため、分解・吸収までに少し時間がかかります。しかし、白砂糖はブドウ糖と果糖、2種類の糖成分がくっついているだけの「ショ糖」とい呼ばれる二糖類であるため、血中ですぐに単糖に分解されて急激に血糖値が上がってしまうのです。ちなみに穀物は分解・吸収までに時間がかかるといいましたが、精白した小麦粉に関しては例外的に急激に血糖値を上げてしまいます。ものの本によれば、グラニュー糖よりも早いのだとか。なのでパスタやうどんなど小麦粉が原料の食べ物の摂取には注意が必要です。