糖化

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にっくき「糖化」をやっつけるには?

困った糖の正体 前回は人間に必要なエネルギーである炭水化物=糖が、からだの中のタンパク質と結びついてAGEsと呼ばれる細胞の老化を早める困った物質を作り出すという話をしました。炭水化物はおもにご飯やパンとなる主食に含まれますから、それらを気をつけて摂ることが大切なわけです。しかし、実はそれよりももっと気をつけなければならない食べ物があります。それが何だと思いますか? …それは、白砂糖やお菓子などの甘い物です。 基本的に、まだお米や小麦などのような穀物というのは、ブドウ糖がいくつも連なった「多糖類」と呼ばれる構造をもっているため、分解・吸収までに少し時間がかかります。しかし、白砂糖はブドウ糖と果糖、2種類の糖成分がくっついているだけの「ショ糖」とい呼ばれる二糖類であるため、血中ですぐに単糖に分解されて急激に血糖値が上がってしまうのです。ちなみに穀物は分解・吸収までに時間がかかるといいましたが、精白した小麦粉に関しては例外的に急激に血糖値を上げてしまいます。ものの本によれば、グラニュー糖よりも早いのだとか。なのでパスタやうどんなど小麦粉が原料の食べ物の摂取には注意が必要です。
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ケーキは油断大敵!お嬢さん!糖化を放っておいちゃいけません!

人間が老化していく原因にもいろいろあります。昔から「酸化(=サビる)」は有名ですが、その酸化以上に最近大きく話題になっているのが、何だかわかりますか? …そう、「糖化」です。糖化は簡単にいえば「焦げる」こと。例えば、パンをトースターで焼くとこんがりと焦げ目がつきますよね。あれ、糖化です。あと、バナナなんかをずっと常温でおいておくと、だんだん皮が茶色くなってきてベロベロになっちゃいますよね、あれも糖化です。 パンもバナナも共通点は「糖質」であり、急激に血糖値を上げてしまう食べ物です。でそのような食べ物を摂ると、食べ物の中に含まれる「糖」がからだのタンパク質と結びついて炎症を起こすのです。それが結局、老化を早め、からだの構造と機能を損傷する糖化最終生成物 である「AGEs」をたくさん増やしてしまうのです。これは劣化変性したタンパク質で、これが増えた肌に女性に大敵のシワ、たるみ、シミなどが増え、おまけに血管や筋肉、骨も硬くなって変性し、アルツハイマー病や骨粗しょう症の原因にもなるのです。 だからこそ、そこのお嬢さん!将来の美肌維持のためにも、骨折予防のためにも、毎週のようにケーキバイキング行ってちゃいかんのですよ。