中国地方を旅して
「出雲の神様に会いに行きたい…」、妻がひと月前から突然うわごとのようにそう繰り返しまして、この度お盆休みを利用し、島根県の出雲大社にお参りに行くことになりました。
『日本書紀』に記されている日本三大神宮といえば、三重県の伊勢神宮、奈良県の石上神宮、そして島根県の出雲大社が有名ですが、出雲大社へはまだ行ったことがありませんでした。しかも島根県といえば、以前から「奥出雲にとても美味しいお醤油さんがある」と噂に聞いていたので、ついでにその蔵元を訪ねてみようということになりました。
7つのミッション
そこで前から行きたかった場所をいくつかピックアップして「2023魂の旅・巡礼」と題して旅のプランを立てました。ちなみにミッションは次の7つ。
①広島・原爆ドームで平和を祈る
②広島・瀬戸内海しまなみ街道ドライブ
③島根・出雲大社参拝
④島根・森田醤油さん蔵見学
⑤広島・古代ピラミッド葦嶽山登山
⑥広島・尾道寺巡り
⑦兵庫・横尾忠則美術館鑑賞
そして航空券を予約しました。ところがまさかの台風7号上陸で当日全便欠航。おまけにお盆で翌日代わりの便も満席とのことで一度は諦めかけたのですが、翌朝目覚めた瞬間、「扉は開いた!」とのメッセージを天から受け取り、航空会社に再度問い合わせたところ「今ちょうど2席キャンセルが出ました!」との返答。当初の日程を1日減らし、急遽、旅を決行するに至ったしだい。
タイトな旅ゆえ、古代ピラミッドと称される葦嶽山登山は時間の都合で叶いませんでしたが、そのほかの予定はすべてクリアすることができました。
数日前、帰宅したのですが、今回の旅、たくさんの気づきと収穫があり、身も心も元氣になりました。旅にはそもそも「癒し」の効果があると思っています。
ヘルスツーリズムとは何か?
あなたは、「ヘルスツーリズム」という言葉をご存知ですか?
それは、医学的な根拠に基づく健康回復や維持・増進につながる観光のことを意味します。温泉療法や森林療法のほか、主に医療行為を受けるための手段として行われるメディカルツーリズムなどもこれに含まれます。
ま、難しい説明をせずとも、湯治や、地元の美味しい料理を食べたり、人と会って心身共に元気になった経験なら、きっとあなたもおありでしょう?
旅は人を健康にし、元気にするわけです。旅のことを「観光」といいますが、「光を観る」と書きます。私たちは誰もが日常生活の繰り返しに疲れ、いつの間にか、自分の中にあった新鮮な驚きや感動、みずみずしい感性の煌めきを忘れてしまいます…。ところが日常と異なる空間にしばし身をおき新しい風景や出来事などの光に触れることにより、眠っていた「元氣」が目覚めるのです。
21世紀、日本人はどう生きるべきか?
けれども、旅の効用はそれだけではありません!人生における「問い」の答えもくれるのです!
実は旅に出る前、宮崎駿 監督の最新作『君たちはどう生きるか』を観たのですが、観終わった後、私の心の中に生じたある「問い」がありました。それは、自分が「21世紀を日本人としてどう生きるか?」ということ。
そんな問いを心に抱えて旅に出たのですが、原爆ドーム、尾道、瀬戸内海のしまなみ街道、寺巡り、出雲大社、老舗の醤油蔵見学、そして横尾忠則美術館…それらを巡る旅の中に「答え」はありました。
そんな答えや気づきを、これから何度かに分けて皆さんとシェアさせていただけたらと思います。例によって私の投稿かなり文章が長いですが(笑)、よろしければ、お付き合いください。
健康を哲学する治療家noahnoahこと、宮本なおひこでした。
⭐️ 今、旅に新しいカタチが加えられようとしている。統合医療としてのヘルスツーリズムが各方面で提案され、奨励されているのだ。和歌山県 矢戸田自然塾、静岡県 nature retreat RAMA、長野県 穂高養生園などを例にあげ、旅と養生、そして治療を組み合わせた時間の中で人々が心身ともに癒されてプロセスを伝えている。これからの旅と治療の可能性を大きく予感させる特集号だ。
医道の日本(2019.8(Vol.78 N) 東洋医学・鍼灸マッサージの専門誌 特集:旅行者への鍼灸治療 旅〓養生〓鍼灸 ヘルスツーリズム 価格:998円 |
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