自閉症と牛乳、それから小麦②

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からだに良いと思い込んで摂っていたものが、実は逆に悪くする「原因」そのものだった、なんてことが世の中にはあるものです。例えば、小麦と牛乳。これらは、長い歴史の中で食料として人類のいのちを支え、繋いできたものたちです。けれども、これらがもし一部の人たちにとって、深刻な自閉症を悪化させる原因そのものだったとしたならどうでしょう?

アメリカにキャリン・セルーシさんという女性がいました。彼女の息子のマイルズ君は、生後18ヶ月で医師から「自閉症」と診断されました。彼の成長は15ヶ月目までは全く正常だったにもかかわらず、その後、突然覚えていた言葉をまったく使わなくなり、周りからは親の言葉さえまるで理解できないように見えました。




医師から突きつけられた「もう治らない」の言葉

そして、ついには家族とも目を合わせなくなり、自分の殻にこもったきりで、一日中床に額をこすりつけたり、うがいをするような音を立てたり、ドアの開け閉めを延々と繰り返すようになってしまったのです。さらには、親が抱きしめようとすると嫌がって奇声を発するようにもなりました。また、同じ時期に耳の慢性的な感染症にかかり、下痢を繰り返すようにもなりました。

自閉症というのは、脳の中の異変によって起こる発達障害の一つです。担当の医師は、「マイルズ君は、将来的に成長したとしても、これらの深刻な症状は治らないし、変わらないだろう」と言いました。

母のキャリンさんは、医療と医師がわが子を助けてくれることはないだろうと判断し、その日から毎日図書館へ通い、膨大な量の自閉症に関する文献を調べまくりました。そして、ある日のことです。自閉症が牛乳による「大脳のアレルギー」によって引き起こされると信じている「ある母親の体験」について書かれた記事に出会ったのです。

牛乳と小麦を遠ざけるように言った母

キャリンさんにはいくつか思い当たるふしがありました。マイルズ君は子どもでありながら、1日2リットル以上もの牛乳を飲んでいたからです。最初のうちは豆乳を飲ませていたのですが、ある時、牛乳を与えてからは盛んにそれを欲するようになり、いつの間にかそれを飲むことが習慣となってしまっていたのです。

さらにキャリンさんは、お母さんが数ヶ月前話していた「あること」を思い出しました。それは、耳の感染症にかかっている多くの子どもたちは、牛乳と小麦に対するアレルギーを持っているということ。なので、お母さんからは、そのような食べ物をマイルズ君から遠ざけるように強く言われていたのです。

しかし、マイルズ君は極端な偏食で、口にするものといえば牛乳、チーズ、バターなどの乳製品か、パスタ、シリアルなどの小麦製品しか食べません。それゆえ、キャリンさんは「そんなことしたら、何も食べるものがない!子どもが餓死してしまうじゃない!」そう言って、お母さんに強く反発したのでした。

けれども、図書館で「ある母親の体験」について書かれた記事に出会ったキャリンさんは、もう一度考え直してみました。そして、これは試してみる必要がある!と感じ、その日からマイルズ君の食事にできる限り乳製品を使わないように努めたのです。

乳製品を止めてみた結果、起こった変化

‥‥すると、しばらくして何が起こったでしょう?

マイルズ君は金切り声を上げるのを止め、長い間同じことを繰り返すのを止めました。明らかに改善が見られたのです。キャリンさんは、そのことをぜひ医師にも伝えたくて、ある有名な小児科医に会いました。しかし、その医師は冷たくこう言いました。

「息子さんは自閉症です。牛乳アレルギーの問題は興味深いですが、それが自閉症の原因であるとも、改善した原因であるとも思いません」

キャリンさんは医師がまったく理解してくれないことにひどく落ち込みました。しかし、制限食を続けていくうちに、マイルズ君の症状は日ごとに良くなり、ある日、キャリンさんと目が合うと、ニッコリと微笑んだのです。キャリンさんは嬉しさのあまり泣き出しました。

そして、ご主人にもそのことを話すと、「牛乳」がマイルズ君の行動に影響を与えたという仮説を証明するためにあるテストを開始しました。それは、以前のように朝コップ3杯の牛乳を与えて様子を見るというテストです。すると、牛乳を与えた日に、マイルズ君は、再び額を床にこすりつけ奇声を発するという、しばらく忘れかけていたあの行動をしたのです。そいs

やはり犯人は「乳製品」だった!

ところが、しばらくすると、家で牛乳を与えていないにもかかわらず、自閉症の行動をすることがありました。調べてみると、保育園にいる時にマイルズ君がチーズを与えられていたことがわかりました。こうしたことをきっかけに、夫妻は乳製品が彼の自閉症に関係があることを確信しました。

ご主人が研究文献を調べると、自閉症児の、あるタイプの子供たちは、牛乳のタンパク質(カゼイン)をカラダがペプチド(アミノ酸の結合したもの)に分解する過程で麻薬様の物質に変異し、それが脳に影響を与える場合があるとの仮説を発見しました。

研究者たちが自閉症児の尿を調べてみると、尿からは、なんとアヘンやヘロイン様の物質が検出されたというのです。夫妻は、こうした作用を及ぼすもうひとつのタンパク質が「グルテン」であることもつきとめました。グルテンは、小麦、ライ麦、大麦、オートミールや、それらを原料とする加工食品に多く含まれています。

そのため、キャリンさんは、マイルズ君の大好きなパスタとシリアルを与えるのを止めました。すると48時間以内にマイルズ君の便は、下痢から固形の便に変わり、1ヶ月後には言葉を話せるまでになったのです!しかし、かかりつけの医師らは、夫妻の主張する「自閉症と食事の関係」については嘲笑するばかりでした。

支援をはじめたキャリン夫妻

夫妻は自分たちがそのエキスパートになるべきと考え、外国の研究者や自閉症の子供を持つ親たちのグループとの交流を試みながら、自分たちの食事療法の成果を積極的に外へと伝え始めました。

その活動によって多くの子どもたちの症状が改善され、夫妻のもとには世界中から沢山のお礼の手紙やメールが届くようになりました。現在、夫妻は自閉症の子供を持つ親たちのためにANDIというサイトを立ち上げ、『ANDI News』という季刊誌を発行し、情報提供による支援を行っています。

また、キャリンさんは自身の体験をもとに本も書きました。タイトルは、『食事療法で自閉症が完治!!〜母の命がけの取り組みで奇跡が起きた真実の物語』。興味のある方はぜひご一読ください。

 ⭐️ 医師と現代医療から「不治」のレッテルを張られながらも、自分の信念を貫いて息子の自閉症を改善へと導いたキャリンさん。彼女の行動の源泉は「母の愛」だ。本書の出版以来、免疫不全、大腸や小腸における腸内細菌のバランスの崩れから起こるカンジダ症やリーキーガット症候群などと乳製品、小麦との関連が世界各地で囁かれはじめた。無論、そればかりが自閉症の原因ではない。しかし、該当する人たちを改善へに向かわせるヒントは間違いなく、ここにある!

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