諸外国の人々と比べ、日本人には比較的少ないと思われます、わきが。しかし、ご本人にとってはとても深刻な問題とお察しします。しかも、とかく薄着になる機会の多い夏などは、他者との距離が近くなるのがとても不安なんて方もいらっしゃると思います。そんなあなたに朗報です！
「わきが」についてはこれまでも何度かテーマにして、その発生のメカニズムと対処法、防ぐための食べ物についてご紹介してきましたが、今、解決のための新たなヒントをお伝えしたいと思います。
実は古代中国にルーツを持つ導引の考え方の中にとてもユニークな観点があるのです。そのキーワードはズバリ「邪気」！
導引の考え方において、心身にマイナスの影響を与える原因というのがありまして、それが何かと言えば「邪気」なのであります。
邪気とはシンプルに表現すると「悪い気」のこと。「邪」という字は、心がねじ曲がって正しくないこと、よこしま、不正などの意味を持ちます。正しいの対義語でもありますから正しくない＝悪いわけです。
導引の観点から言えば、わきがは脇の下にこの邪気がたまるから起こる、そう考えるのであります。
例えば、風呂に入ってカラダを洗う時、健康な人なら片腕を高く上げて脇の下を洗うのではないでしょうか？
しかし、わきがの人は腕をだらりと下げて胴体との隙間に片手をおずおずと差し込んで洗う癖を持つ、導引の老師はそう指摘するのです。これは自分の匂いを気にするあまりの行動なのかもしれませんが、これではわきがは良くなりません。
邪気の発生しやすい脇の下を大きく開けないから邪気は益々たまってしまうのです。邪気はどんどん抜けるようにしてやらなければなりません。
そこでお伝えしたいのが、導引における「わきが改善の呼吸法」なのです。
方法は簡単！次の通りです。
＜わきが改善の呼吸法＞
①立った姿勢でカラダの前面で両手を組み、手のひらを上向きにします。
②手のひらを返しながら腕を上げます。その時、腕を上げていきながら口から息を吐き出します。
③手のひらを出来るだけ高く上げて、じっと手の甲を見つめます。
④十分息を吐き終わったら、口を閉じて手を①の位置へと戻します。
これを行う時は、脇の下に呼吸をさせて吐く時は脇の下からどす黒い邪気が排出しているイメージを描きます。可能であれば、朝昼晩、それぞれ数回ずつ継続して行ってみてください。
気は「生命エネルギー」の別名でもあります。生きとし生けるものにはすべからく流れているものであります。東洋医学においても体調を改善するためには薬を飲ませるよりも、まずカラダ全体の気の流れを整えることが最優先されます。
わきがに悩んでらっしゃる方は、まずこの呼吸法をお試しください。それに加えて対処法や食事法を用いることで相乗効果が期待できるはずです。
また邪気を排出し、気の流れを整える方法でありますから、気がつけば、きっとわきがが改善されるだけでなく、以前よりも元気になったり、きれいになって、あなた本来の魅力が輝き出すはずです。ご成功をお祈りしています！
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