頑固なその便秘は海藻で解消しましょう!

腸について

 

定期的に来院されるクライアントさんで30代の男性がいらっしゃるのですが、以前、浮かない顔で「ここのところずっと便秘に悩んでいるんです」と辛そうな顔をして来院されたことがありました。でも、聞いてみると毎日ちゃんと「食物せんい」は摂っているとのこと。

麦ご飯、切り干し大根、ゴボウ・・・

確かにそれらのラインナップは、「食物せんい」を豊富に含んだものたちです。よく日本人は西洋人よりも腸が長いため、肉類を食べ過ぎると長時間それが腸内に停滞して腐敗を起こし、腸内環境の悪化を招くと言われます。しかし彼にたずねてみてもはそれほどお肉ばかり食べるわけでもないとのこと。

そこで私は、ふと、「あること」を思いつきました。

もしかしたら、「あの食品」が不足しているのではないか?と。

あの食品とは、すなわち・・・




■海藻の摂取、足りていますか?

本来、「食物せんい」とは、人間の消化酵素によって消化されない、食物に含まれる消化の難しい成分の総称を言います。その多くは植物性で、そこには海藻類や菌類も含まれます。栄養学的には、炭水化物のうちの多糖類であることが多いです。

食物せんいの望ましい摂取量は、成人男性で19g/日以上、成人女性で17g/日以上と言われます。これらは、大腸内で腸内細菌により人間が吸収できる分解物に転換され、食後、体内にエネルギーとして吸収される特徴を持ち、エネルギー吸収のバランスの調整にも関係してきます。

そもそも大腸の働きは、食物せんいを取り込むことを前提としたものであり、これの不足は大腸の機能不全につながります。

先ほどのクライアントさんは食物せんいをしっかり摂っているとは言っていたものの、私はもしかしたら「あの食品」が不足しているのでは?と、ふと思い立ち訊ねてみました。

・・・その食品とはすなわち「海藻」です。

 

■食物せんいには2種類あります

便秘に良いと言われている食物せんいですが、実は2つの異なる種類があるのをご存知ですか?

それは、「不溶性食物せんい」「水溶性食物せんい」の2種類なのですが、本当はこれらを便秘の原因によって食べ分ける必要があるのです。もしも、原因に合った食物せんいを選ぶことができたならば、その効果は絶大です。

しかし、便秘の原因が分からないまま、自分の勝手な判断で食物せんいを大量に摂った場合は、便秘をより複雑化させてしまうことがあるのです。

それらの代表的なものをあげると以下の通り。

 

①不溶性食物せんい

大豆・小豆・インゲン豆・芋類・キノコ・大根・ごぼう・玄米胚芽・小麦のふすまなど。

これらは便の量を増やし、柔らかくする働きがあります。また腸の運動を活発にし、便通を促します。カラダにとって有害なダイオキシンなどの化学物質を排泄するデトックス効果も期待できます。

ただ、不溶性食物せんいを多く取ると、場合によっては便が硬くなることもあります。たっぷりの水分も一緒に摂ることが大切です。

 

②水溶性食物せんい

りんごや野菜に含まれるペクチン・アボカド・にんじん・ゆりね・オクラ・納豆・こんにゃく、そして、海藻類・。これらも便の量を増やし、文字通り水に溶け、食物をドロドロしたゲル状にする働きがあります。

特に、昆布やもずく、わかめなど海藻類に多く含まれるアルギン酸も水溶性に分類され、これらは、炭水化物の消化・吸収を緩やかにして、血糖値の急上昇を防ぎ、コレステロールなどの余分な脂質を吸着し排出するなど、体への吸収を抑制する作用がある上、腸粘膜を守り、善玉菌を増やす効果もあるため、整腸作用があります。

 

■水溶性と不溶性は1:2のバランスで摂りましょう!

自分の便秘のタイプを判断する場合、便が硬くコロコロになりがちなら「水溶性」を、反対に便がゆるくて下痢になりがちなら「不溶性」を多めにとるようにすると効果的です。

また、一般的には水溶性と不溶性のバランスは1:2で摂るのが理想と言われています。

便秘に悩む30代男性のクライアントさんは、よくお聞きすると便が硬い上、食べている食物せんいに不溶性のものが多い印象を受けました。そこで「海藻は食べている?」と訊ねると、「ほとんど意識して摂ってはいない」との答え。

そこで、水分を十分摂ることを基本に、お味噌汁の具に海藻を用い、しっかり毎日摂ってもらうようにしたのと、時々もずく酢を摂ることをすすめたところ、「数日後には良い便がしっかり出るようになった!」との喜びのご報告をいただきました。

原因を正しく見つけ、それに応じた対処ができれば、カラダは素直に変化してくれるものなのだと私自身も嬉しく感じました。

 

■今、世界に広がりつつある海藻の効用

近年、便秘が増えていることの背景には、戦後、急速に欧米化してしまった食生活による食物せんい不足が原因のひとつとしてあることは確かです。

日本人の食物せんい摂取基準では、18歳以上の男性では1日あたりの目標量19g以上、女性では17g以上とされていますが、実際の摂取量は、10~40代の男女では14gにも満たないという結果が出ています。また、最近では和食をベースにした食生活を心がけていたとしても、海藻をあまり食べないという家庭も増えています。それは非常にもったいないことです。

海藻には「低分子化アルギン酸ナトリウム」という水溶性食物せんいもたっぷり含まれており、これは大手メーカーからサプリメントとしても製品化され「コレステロールの吸収を抑える働きがある」としてトクホ認定を受けている商品もあるほどなのです。

多くの海藻は、時間が経てば、ドロドロになって溶けていくことからも、せんい総量のかなりの割合が水溶性食物せんいであると考えられます。西洋では長い間、海藻は海のクズと考えられ、食品として捉えられることはありませんでした。しかし、日本の長寿と和食の良さが世界的に知られるようになって、日本食ブーム、自然食ブームとともに少しずつ欧米でも食べられるようになってきました。

その長い食文化の中でも、重要な位置づけをされていた日本の海藻。それは、便秘に苦しむ人にとっても改善の決め手となる大きな力を持っています。ただし、モノゴトには必ずプラスとマイナスの両面が存在します。海藻、特に昆布については摂りすぎないよう注意することも必要なのです。それについては次回の記事で!

 

 

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