春むくみにご用心!あなたもできる小豆を使ってむくみ取り

自分でできる調整法

 

少し前に春は肝臓が疲れやすい季節です、ということを書きました。

なぜなら、冬の間体内に溜めてしまった老廃物が春の雪解けよろしく一気に溶け出すため、解毒を担当している肝臓がオーバワークになりやすいという理由から。で、肝臓が疲れることが原因で起こる症状をいくつかあげてみたのですが、その中に「むくみが長引く」というのがありました。

季節の変わり目のカラダは、自律神経のバランスを乱しやすいのが特徴です。今の時期は気温の変化が激しく、カラダがそれについていかずいつも以上に心身のバランスを乱しやすいもの。それがむくみにもつながるのです。

また、冬の間は動かないので老廃物が溜まったあげく、運動不足にもなりやすい。それゆえ春先には筋力量が減り、これが基礎代謝の低下を招きます。すると当然カラダの隅々まで水分を循環させることが困難になり、下半身の水分を上半身に戻す力が弱くなって、これもむくみの原因になるのです。こうした春に起こるむくみを巷では「春むくみ」と呼ぶようです。

なんだか、俳句の季語にでもなりそうですな。そんな春むくみを一掃する技を食べ物の観点から考えてみた場合、「あれがあるじゃないか!」と思いつきました。




■春むくみには、小豆を!

「あれ」とは、小豆のことです。小豆は本来、陰陽五行の考え方からすれば、冬の季節に属する食材です。

ゆえに、特に冬に働く腎臓を強くする食材としての役割を持っていて、冬の鋭気を養うものとされているのですが、冬は春の一つ手前の季節なので、五行の相生関係から見ると、この小豆が親となって、春の体調の不足を補うとも考えられるのです。

水分調整の要としての腎臓を強化し、なおかつ春のカラダを助ける食品と考えるなら、春むくみに対して小豆はうってつけの薬になるというもんです。

 

 

●小太郎漢方製薬株式会社さんのサイトからお借りしました。

https://www.kotaro.co.jp/kampo/kiso/kampo_sikitai.html

 

栄養成分的なことで言えば、小豆は不溶性の食物せんいが多いことから、便秘や肌荒れに役立ち、サポニンという成分にも高い利尿作用があることがわかっています。また、活性酸素を除去するポリフェノールも赤ワインの約2倍と豊富に含まれています。小豆そのものは糖質を含んでいますが、吸収が穏やかな複合糖質のためダイエットにも効果があり、漢方でも代謝が悪いためにむくんでしまった時や水太りの解消に用いられます。

 

■小豆スープでむくみ取り

さて、その小豆ですが、春むくみに対してはどのように用いたら良いでしょう?

もしも、冬に用いるというのであれば、長時間熱を通すようなお料理である小豆かぼちゃなどをおすすめしますが、これからどんどん暖かくなる季節ゆえ、そうした調理法も春には熱エネルギーの過剰な摂取になると私は考えます。

ではどうしたら良いのか?

一つの提案としては、「小豆スープ」があります。

これはちょっと前にダイエット法としてメディアに取り上げられていたので、きっとご存知の方もあるかもしれません。韓国では以前から「小豆水ダイエット」として知られていましたが、その小豆水が飲みづらいということでさらに改良されたのが、「あずきスープ」なのです。スープとは言っても、使用後の小豆にも栄養分や食物せんいが豊富に含まれているので、残った小豆は捨てずに料理に使いましょう。でも食べ過ぎにはご注意を。

あと、正しく行わなければ効果は少ないのでポイントをしっかり把握して行うことが肝心です。作り方は以下の通り。

 

■小豆スープの作り方

小豆スープ、作り方そのものはそう難しくありません。お料理が苦手という人にだって簡単に作れます。

まず用意する材料ですが・・

 

●魔法瓶

●乾燥あずき 50g

●沸騰させたお湯 400ml

●塩 少々

 

たったこれだけです。鍋や包丁さえも必要としません。これで作り方と表現して良いのかってレベルです。けれど、分量はしっかり守ってください。

 

<作り方>

①小豆と塩を魔法瓶に入れ、軽く振る。

②そのまま魔法瓶を横にして約7時間放置する。もし、この後小豆を食べる場合は3時間延長し、計10時間湯に浸けておく。

③時間になったら小豆を漉して魔法瓶に入れ直して出来上がり。

 

■小豆スープを用いる上での注意

いかがですか? 本当に難しくないでしょう。これを1日3回食前に飲むのです。小豆スープは約400mlできることになるので3回に分けると1回あたり約133mlになります。これを1日で飲み切ります。ものすごく美味しい飲み物というわけではありませんが、飲みにくいというものでもありません。

これを毎日2週間ほど続けてみます。あずきスープに含まれる食物せんいの働きでむくみが改善されるだけでなく、お通じが良くなり便秘が解消される方も多いです。ですが、注意していただきたいのは、あまり飲みすぎるとお腹がゆるくなることがあります。もし、ゆるいと感じた時にはしばらく中止するか摂る量に注意して行ってください。

*また2週間行ってもむくみの変化が感じられない場合は、何か他の原因や他の治療法が必要な場合が考えられます。そんな時は、必ずお医者さんに相談すること。

またいくら効果があったとしても、これを年中続けることは良くありません。季節は巡り、環境は常に変化しているのですから。そのあたりをしっかり踏まえて取り組まれると、思わぬ効果にびっくりされるはずです。現在、春むくみに悩まれていらっしゃる方はぜひお試しください。

 

■妖怪・小豆洗いの言い伝え

今は亡き漫画家・水木しげる先生の作品『ゲゲゲの鬼太郎』には、シャラシャラと音をたててながら川で小豆を洗う妖怪「小豆洗い」が登場します。

佐渡島に古くから伝わる伝説によれば、この小豆洗いは、背が低く目の大きい法師姿で、笑いながら小豆を洗っている妖怪で、それは福を呼び、人に健康と縁をもたらすと言われます。

特に娘を持つ母親が小豆を持って谷川へ出かけた時にこの妖怪を目撃すると、その娘は良縁に恵まれ、安産して良き母親になると伝えられています。

先に述べたように小豆は腎臓を強くする薬となり、腎臓は老廃物の除去を促し、肝臓を助ける臓器であり、妊娠出産に関わる生殖器にも関係する臓器であります。科学的エビデンスが存在しない時代から、この国の先人たちは小豆の持つ霊験あらたかな効能を体験的に知っていたのではないかと思われます。

さあ、そうとわかったなら、あなたも早速、質の良い小豆を手に入れ、小豆スープを試してみてください。きっと、初めて飲んだその晩に、元気そうに笑っている小豆洗いがあなたの夢枕に立つかもしれませんよ。

 

最後に季語を使って一句。

「春むくみ 悩む妖怪も スープ飲み」(字余り)

 

・・・失礼しました。

 

 

 

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