この世に存在する意外な恐怖症について

迷作アーカイブス

2019.01.152017.03.10

人間というのは、実にバラエティーに富んだ生き物であります。他の生物に比べて異常なほど大脳が発達したため、他の生物が真似できないくらい創造性豊かな活動を可能にすることもできたのですが、それが逆にメンタルからくるさまざまな問題をつくり出す原因にもなりました。

例えば、「恐怖症」と呼ばれるものがそれです。

人間社会には、「対人恐怖症」や「高所恐怖症」など、恐怖症と名のつく病気が、その数なんと500種類以上！もあると言われています。あなたもそんな恐怖症に悩まされてはいませんか？

医学的に言えば、恐怖症とは、具体的なことがらや状況に対して恐怖感を抱き、心理的、生理学的に極めて異常な反応を示すことです。実際にはそれほどでもない危険や不安に対しても、周囲から見れば不可解なほどに怯え、おののいてしまうのです。

やがて症状が重くなると、震え、発汗、めまい、動悸、嘔吐などが現れてきます。例えば、人前でスピーチをしようとすると、頭の中が真っ白になり、汗が出て、胸の鼓動が大きくなり、言葉が出ないなんてのも一つの対人恐怖症の症状です。何を隠そうこの私も20代の頃までは結婚式のスピーチで失敗したトラウマから同種の恐怖症を抱え、常にコンプレックスを持っていました。

ところが、あることをきっかけに克服することができ、現在では大勢の人の前で話をするのも以前ほど苦じゃなくなりました。

■恐怖の感情が起こる３つの分類■

その恐怖症についてですが、種類がことのほか多いのは先に述べた通りです。

しかし、それらも原因別に大きく分けると次の3つに集約されます。

●場所・空間に由来するもの

閉所恐怖症や、高所恐怖症なんかがこれに分類されますね。パニック発作を起こしたら、助けを求められないのではないかという恐怖感から電車やバスの中、人ごみを避けるようになるのが特徴です。こうなると一人で外出できなくなり、引きこもり症状も出てきて、周囲との関係が悪化するストレスと相まってさらに症状を深刻化させます。

●社会不安に由来するもの

主に他者の目＝社会を意識することにより起こる対人恐怖、あがり症、赤面恐怖、などがこれに分類されます。大勢の人の前でスピーチをする際の緊張や、そこでの失敗が原因となります。エスカレートすれば、極度な不安と緊張感に耐え切れず、動悸が激しくなったり、吐き気を訴えたり身体的症状が現れます。

●ある特定の一つの対象物に由来するもの

これを別名、「単一恐怖症」とも言います。特定の一種類の対象物に反応する恐怖症で、動物や昆虫、蛇、クモ、ムカデなどといった形状のグロテスクな生き物から、狭いところに閉じ込められた経験から閉所に対して恐怖する「場所」に由来する恐怖症の一部を含みます。その人にとってそれが恐怖の対象だった場合、パニック発作を起こすこともあります。基本的に恐怖の対象に近づかなければ発症せず暮らせますが、それはそれでかなり不便な生活を強いられます。

4年前に姉妹ブログ「noahnoahの21世紀宝船」に『連続する穴の恐怖』という記事を書いたことがありました。恐怖症の不思議は、そのまま人間の心の不思議でもあります。そこにはきっと、遺伝子に刻まれた人類の天敵との戦いの歴史が影響してもいるのでしょう。世には意外なものに異常に反応してしまう人というのがいるのですが、きっとそれは先祖の誰かが、その対象物によって生命の危機を感じる体験をし、それが恐怖の感情と結びついて危険を回避する思考回路をこさえたからなのです。

言うなれば、湧き起こってくる恐怖の感情の裏には、先祖の知恵と汗と生きることへの希望が内包されているのです。

■『連続する穴の恐怖』■

姉妹ブログ「noahnoahの21世紀宝船」『連続する穴の恐怖』より抜粋〜

閉所恐怖症、高所恐怖症、先端恐怖症・・・

世の中には、様々な「恐怖症」なるものが存在します。

その状況に置かれると、心拍数は上がり、油汗をかき、自分が自分でなくなるほどに恐怖を感じ、いてもいらなくなってしまう生理学的および情動的異常反応を起こす症状で、精神疾患の一種であるとされています。

英語ではフォビア (phobia) と呼ばれます。

このフォビアの中でも、蓮の穴や、蜂の巣、泡などのように同じ形状のものが連続していたり、集合していたりするものを見た際、気持ちが悪くなる反応を「トライポフォビア（Trypophobia）」といいます。

実は、ふだん何気なく目にする「あんなモノ」にも、恐怖する人というのが確実にいるのです。その「あんなモノ」とは一体何なのか？その全貌をブログでは明かしています。

気になるあなたは本文をお読みください。

続きは、こちらから→「noahnoahの21世紀宝船」『連続する穴の恐怖』

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