2017年 謹賀新年・家庭における男女の愛とおせち料理についての一考察

男と女

 

あけましておめでとうございます!

読者の皆さま、新春のすがすがしいひと時、いかがお過ごしですか?

昨年中は、本ブログ『宇宙の種Health』におつき合いいただき誠にありがとうございました。

本年も私noahnoah、できる限り更新を目指し、皆さまの健康生活に役立つ情報をお届けできるよう精進してまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。




■知恵の木おせちで迎えるお正月

ところで、あなたは元旦の朝、何をお召し上がりになりましたか?

わが家は、このところずっと「知恵の木おせち」

30日の朝から準備を始め、妻を先頭に弟のお嫁さんたち、知恵の木スタッフ、それにお手伝いに来てくださるUさんら女衆が協力して作る合計18品で構成されるベジおせちであります。今回は、白木の重箱をご用意し、そこにお料理を詰めました。写真をお見せすれば、はい、この通り。

 

●知恵の木おせち (ラージサイズ)

 

 

●白木の重箱に詰められたおせちたち

 

お嫁さんたち女性陣が、全員協力して知恵の木おせちを作るようになってからすでに10年以上になります。この頃は、だいぶ息もピッタリあってきたように思います。

もともと販売目的で作り始めたわけではなく、新年をお祝いするおせちを自分の家庭で作りたいという思いと、長くマクロビオティック料理の講師を務めていた母のおせちを継承したいという思いから、最初、私の妻が作り、それに賛同してくれた弟のお嫁さんたちが協力してくれるようになってスタートしました。

それがいつの間にか口コミで広がり、カフェのお客様からも作って欲しいとご注文をいただくようになり現在に至ります。昨年もたくさんのご注文をいただきました。この場を借りて感謝申し上げます。

さて、そのようにして毎年暮れのカフェの風物詩となったお嫁さんたちのおせち作りなのですが、今回、私はその様子を眺めながら、「ある大切なこと」に気がつきました。

 

●知恵の木店内で出来上がったおせち料理を風呂敷に包むお嫁さんたち

 

例によって正月早々長くなりますが(笑)、ちょっとそのことについて触れてみたいと思います。それは「家庭における男女の愛とおせち料理の関係」についての一考察です。

 

■料理する女性を愛しく感じる理由

おせち料理を外で買い求めるご家庭も多い現代。しかし、私はこうした女性たちのおせちを料理する姿を目にし、心から女性という存在をありがたく思い、またとても愛しく感じるのです。

もちろん私は、「男性は家の外で働き、女性は家の中で家事労働に勤しむべき」なんて古い考えを固く支持しているわけではありません。しかし、そもそも男性と女性には家庭における役割の「違い」があるのは確かなのです。

例えば、男性は本来、方向感覚や運動能力に優れ、モノゴトを立体的に考える構成力や統合力に優れています。また、かたや女性は言語能力やコミュニケーション能力に優れ、情感性や直観力に優れています。これは、男女の脳の違いに由来します。

男性が社会や自然環境といった外的世界で働きながら家族を養うのに対し、女性は母として、また妻として子供を身ごもって出産し、子育てを通じて家族に滋養を与えるという家庭内での役割が期待されるところから、その目的において自然によりデザインされたように思います。料理もまたその役割に含まれます。

 

■男女は心も異なります

さらには、心においても男女は異なり、それぞれ固有の特徴を備えています。男性の心には、家庭において「主体」となって立ちたいという意識やプライドが働きます。それは、夫として妻を、父として子供たちを養育し、保護しなければならないという責任感の表れでもあります。

このような、主体者としてのプライドや存在感が踏みにじられる時、私たち男性の心は傷つきやすいものです。反対に、その様な心が満たされる場合には、男性はそのことをとても誇らしく感じ、何に対しても前向きに受け止め、仕事に邁進します。妻や子供たちの保護と育成に責任を負い、愛し、命がけで守ろうとするのです。

反対に、女性の心には、依存性や甘えのように、妻や娘として主体となる男性からの愛を引き出そうとする柔らかさや、それにともなう美があります。そして、主体者である男性を喜ばせ、慰労し、影の力となって支えたいという従順性や奉仕の心をも備えています。女性の心は、愛してくれる主体である男性から、価値を認められたい、自分の中の美を発揮して、その愛を独占したいという志向を持っています。

なので、幼児教育や、医療看護など、献身的な奉仕精神と情愛が発揮される職業において女性の存在はなくてはならないものですし、食物を調理するという行為は直接的に対象者に滋養を与える愛の行為となります。

 

■陰陽調和を意識する

東洋的に見れば、家庭において、男性は陽の働きを持ち、女性は陰の働きを持ちます。それぞれが主体と対象、すなわち天と地を象徴しています。愛が、主体(男性)から対象(女性)に流れるようにするには、常に主体を高く立てておくことが必要です。

天地が逆転し、役割が反対となれば、愛が逆流し、家庭生活は不幸となります。夫婦間においては、このような男性の「主体としての心」、女性の「対象としての心」を十分理解し、お互いに相手に喜ばれる主体性と対象性を備えなければなりません。

これは、男性が偉くて女性が従うべきという話ではなくて、男女がその異なる陰陽の性質を互いに理解し合い、その役割を演じた時に、愛のエネルギー(=生命エネルギー)は見事に循環し合うという意味なのです。

 

■おせち料理は作り手の「祈り」である

世の中に存在する問題の実に約8割以上が、「男女の問題」だといわれています。

男女の間の愛は、人間存在そのものに直結しています。生命は必ず男女の交わりにより生まれるからです。それゆえ、生命が絶対的に尊重されるためには、その源であるところの男女間の愛が「永遠」に通じるものでなければなりません。

結婚の本来の目的は、愛の完成です。人間が生きていく上で、肉体の成長と維持のためには、「衣食住」が必要です。太陽、大気、大地、水から栄養素を補給しなければなりません。また精神の成長のためには、価値を創造する生活が必要であり、そのきっかけとなる理想を掲げて創造性を発揮することが求められます。

日本人が古来、大切にしてきたおせち料理。それは栄養と創造性の泉です。一品一品には、それを食する家族に対する作り手の祈りが込められています。厄災を退け、健康で幸せに暮らしてほしいという切なる願いが込められているのです。

 

■おせちをいただきながら立てた決意

古くから男衆は外へ出て糧を家庭に持ち帰り、女衆がそれを愛情込めて調理する。世界に伝わるこうした習慣により、民族の生命は今まで生きながらえてきました。表に立たずに裏方に徹しながらも、女性たちがそうした思いから作る料理に、私は何よりも「愛」を感じ、心を込めて調理するその行為はご神事のようにも感じられます。もちろんご神事を行う女性は女神そのものであります。

そうして作られた知恵の木おせちをいただきながら、今年の元旦も私は、「女性たちからいただいた愛を、男性として表現し、家族を守り、もっと世の中の役に立ちたい!」そう決意せずにはいられませんでした。

 

今始まったばかりの2017年が、どうぞあなたにとっても素晴らしい年となりますように!

 

 

🌟 基本的なことは「何気ない、平凡なこと」の中にある。生物は何によらず、生きてゆきやすい条件を求める法則を生きる。賑々しいことが多過ぎると、人は気が散り、直視すべきことを見失う。汁ものの待つ家庭の食卓は愛のとりで。私が尊敬してやまない料理研究家・辰巳芳子先生が女性であることも、女性が本来、生命に滋養を与える性であることの証と感じてしまいます。

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