アレルギーと心

アレルギー

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いまだかつてないほどにアレルギーが増えています。

花粉症もアレルギーに含まれますが、これは私たちのカラダが、本来害のないスギ花粉を敵として認識し、抗体を大量に送りつけてやっつけた気になっている症状と言えます。しかし実際には、くしゃみや鼻水で不快な症状に陥っているのは自分自身なのです。

この花粉症のしくみを知ると、「おいおい、スギ花粉を敵として認識してどうするんだよ」って気持ちが湧き起こってきます。と同時に、私たち現代人の心の中にある「苦しみ」も同じしくみの中で生じているのではないか?と気づきました。今回はそのことについて書いてみたいと思います。




 

■心の中の「苦しみ」が消える法■

花粉症の止まらないくしゃみや鼻水は、結構辛いものです。しかし、こうした花粉症やアレルギーの症状やそれが起こる発生プロセスの中に、人が生きる上で感じる「苦しみ」を消し去る方法があるのです。

この方法は、実行しさえすれば必ず「苦しみ」が消える方法です。特に、対人関係から来る「苦しみ」には劇的な効果が期待されます。

人はなぜ苦しむのでしょう?

それは、「あるもの」に固執するからです。だから、「苦しみ」に囚われるのです。その「あるもの」とは何でしょう?自分が自分に持つ「自己のイメージ」です。

 

■創り上げられた自己のイメージ■

人は、自分自身を頭の中でイメージする時、特定の人物像を思い浮かべます。例えば・・・

 

「私は、美しい。」

「私は、頭がいい。」

「私は、優しい。」

「私は、無能だ。」

「私は、頭が悪い。」

「私は、醜い。」

 

これらは、様々な自己評価を合わせたセルフイメージです。これらの「自己のイメージ」は、私たちが生まれた時から、自分の体験や印象、そして周囲からの評価により、せっせと創りあげられてきたものです。

本来、こうした「自己のイメージ」は、自我の形成には必要なものです。私たちは、脳の中で仮の自分を創造することで、はじめて対人における振る舞い方を決定することができるからです。

もしもこの、「自己のイメージ」がなければ、人に対して一体どういう反応を起こしたらよいかもわからなくなるでしょう。

 

■すべては「自己のイメージ」の評価次第■

「私は、美しい」という「自己のイメージ」を持つ人は、異性に対して積極的に振る舞います。反対に「私は、醜い。」と感じる人は、どうしたって異性に消極的になってしまいます。

実は、喧嘩もこの「自己のイメージ」が原因で起こります。相手の持っている「自己のイメージ」を否定するような言動をする時、相手は怒るのです。

なので、相手が持っている「自己のイメージ」を理解しようとすることは、対人関係においてとても重要なことです。相手を傷つけたいなら別ですが、多くの場合は相手の持つ「自己のイメージ」を肯定してあげたほうが、人間関係というものは必ず円滑にいきます。

余計な摩擦や対立は意味がありません。それどころか互いにエネルギーを消耗してしまいます。

 

■「苦しみ」が生まれるプロセス■

人との摩擦や対立は全くもって不毛です。たとえ、相手に対して優勢に立っていると思ったとしても、相手のことに執着があるうちは、絶えず相手のことが頭に浮かんで、幸せな気分からは遠ざかってしまいます。

このことは冒頭で述べたように、花粉症に例えられます。

人体は、無害なスギ花粉を敵とみなし、抗体を大量に送りつけて勝った気でいます。しかし、実際にはくしゃみや鼻水で不快な症状に陥っているのは自分自身なのです。

私たちが苦しむ時、心の中でも、無用な「相手が敵かどうかの判断」が行われています。その時、基準になるのが「自己のイメージ」なのです。「自己のイメージ」を攻撃するような評価をしてくる人は、「敵」として認識されます。そして、その「敵」に対して、ストレスを感じ、攻撃をはじめると同時に、自分を苦しめる、くしゃみや鼻水に相当するアレルギー症状が発生するというわけなのです。

 

■「苦しみ」をなくすには「自己のイメージ」を壊すこと■

では、この「心のアレルギー」を解決するには一体どうしたら良いのでしょう?良い解決法なんてあるのでしょうか?

 

・・・あります。それは「自己のイメージ」を破壊すること。

「自己のイメージ」というのは、確かに長い年月をかけて自分自身が積み上げ創ってきたものですが、本当の自分ではありません。「虚像」、あるいは「幻影」のようなものなのです。

ずっと信じ続けてきた「自己のイメージ」ではあっても、これを自らの手で破壊することで、相手の評価を素直に受け取ることができます。「自己のイメージ」がなくなれば、どんなにネガティブな評価であってもそれが自分だと認められるのです。

 

■自分自身を囚われから解き放つ■

例えば、今、あなたを見下している人がいるとしましょう。しかし、その人の評価も私の一側面を表したものかもしれません。確かに、見下されてもしょうがない部分をあなたは持っているのかもしれないけれど、一方で、あなたのことを「優しい」とか「誠実」と評価してくれる人たちだっているはずです。その評価についてもあなたは素直に受け止めます。

100人いれば、100人の目があり、100通りの見方があります。一人一人の見える風景は異なります。そのことがわかっていれば、人の評価に一喜一憂することもなくなります。「自己のイメージ」を持たないでいれば、他者が持つ自分に対するイメージと比べる必要もないからです。

こんな風に考えることができたなら、心のアレルギー症状は勝手に治ってしまいます。「自己のイメージ」は、自分自身で破壊しましょう。他人に壊されるよりも、よっぽど苦しまずに破壊できますよ。

守るものがないのはとっても清々しい。囚われから自分自身を解き放ち、本来の自分を取り戻しましょう!

 

 

 

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