食べ合わせるとあなたに奇跡が起こります

フードシナジー

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「フードシナジー」という言葉を耳にされたことはありますか?

これ、少し前から欧米で聞かれるようになった言葉なのですが、日本風に言えば「食べ合わせ」みたいな意味になります。あなたは食べ合わせというとどんなことをイメージされるでしょう?

私の世代であれば、「スイカと天ぷら」とか「カニと柿」とかが思い出されます。言ってみれば「食べてはいけない食べ合わせ」というやつです。私も小さい頃、よく祖父母に注意されたものでした。迷信みたいに思われる人もあるようですが、これらにはちゃんと根拠があるのです。

例えば「スイカと天ぷら」なら、油の多い天ぷらと水分の多いスイカを一緒に食べると、胃液が薄まって消化不良を起こすことがあるため、胃腸の弱い人や下痢気味の人は、避けたほうが良いという教えでありますし、「カニと柿」なら、鮮度が落ちて傷みやすいカニと、消化の悪い柿の組み合わせは、どちらも体を冷やしお腹の調子を悪くするため、冷え性の人は症状が重くなり、避けたほうが良いという教えを含んでいます。

 





 

■フードシナジーは効果を最大に発揮できる組み合わせ■

けれど、欧米で話題になっているフードシナジーとは、逆に、組み合わせることでそれぞれの食材の効果をさらに最大に発揮できる組み合わせのことなのです。シナジーとは「相乗効果」という意味があります。

私たちのカラダも心も毎日の食事から摂る栄養素でできています。若さも、元気も、精神的な強さだって、すべては栄養次第。突き詰めれば、「何を、どのように食べるか」によって、健康も人生の質も決まるのです。

それゆえ、当ブログでも特にテーマとして多く取り上げるのが「食」なのです。しかし、そうは言っても「何を、どのように食べるのか」にはコツが必要です。なぜなら、食べ物は、その食べ方によっては毒にも薬にもなるからです。

そこで必要になってくるのが「食べ合わせの効果」=フードシナジーの知恵なのです。今回は、そんなフードシナジーについてお伝えしてみたいと思います。

 

■季節の変わり目に多い不安症■

一年のうちで春や秋というのは次の季節へシフトする移行期となります。土用なんかにも言えることですか、変化の谷間の時期というのは、心もカラダも不安定になりやすく不調が現れやすいもの。

ストレス社会と呼ばれて久しい現代で、「不安症」になる人々が増えています。不安は恐れに起因する感情で、誰もが持つものではありますが、理由もはっきりしないのに強い不安にかられ、それがいつまでも続く症状を不安症と言います。特に今みたいな冬から春へと変わる時期、夏から秋へと変わる時期に現れることが多いです。

さて、そんな不安症をフードシナジーで改善しようと思うなら、どのような食品の組み合わせが効果的でしょう?

考えてみて下さい。ヒントは「小さいもの」と「青い=緑のもの」。

 

■○○は食べる精神安定剤■

・・・思い浮かびましたか?

小さいものとは「ゴマ」。ゴマは私のお気に入り食品で「小さな魔法使い」ともいうべき優れた効能をいっぱい持っています。過去にもブログで取り上げましたが、漢方でも滋養強壮や老化予防の特効薬として古くから知られています。

ゴマには、体内で作り出せないリノール酸やリノレン酸など必須脂肪酸が豊富に含まれ、高い抗酸化力を持つ食品であるほか、セサミンやセサミノールなどの成分で構成されるゴマリグナンが動脈硬化を防ぎ、肝臓の働きを助け、抗がん作用を持つことがわかってきました。ゴマリグナンには、大豆のイソフラボン同様、女性ホルモンに似た機能があり、更年期の女性のホルモンバランスを整え、更年期障害の改善にも一役かってくれます。

また、ゴマの成分の20%は良質なタンパク質なのですが、実はその中に「精神を安定させる成分」が含まれているのです。ゆえにゴマは食べる精神安定剤というわけなのです。

 

■ゴマ成分のこれらが精神を安定させる■

その精神を安定させる成分とは、イオウを含むメチオニンです。これは、ヒステリーを引き起こすヒスタミンの作用を和らげるほか、抗うつ状態に即効性があります。

さらには、「幸福のホルモン」と呼ばれる神経伝達物質セロトニンの原料となるタンパク質のトリプトファンはじめ、脳内でセロトニンを合成するのに必要なビタミンB6、ナイアシン、マグネシウムが実にバランス良く含まれている食品、それがゴマなのです!

これだけ優れたゴマですから、大量に摂りたいものですが、摂取にはちっとしたコツがあります。

それは、すりつぶすこと。ゴマは外皮が硬いため、そのまま食べても皮ごと袋をかぶったままウンチになって出てきてしまいます(お食事中の方、ごめんなさい!)。なので、しっかり擂るか、練りゴマにして食べる必要があるのです。また、皮を破けば酸化しやすいので、最初から擂り胡麻になっているものを買うのではなく、食べる直前に擦る必要があります。

その点さえ気をつければ、ゴマは身近に手に入る精神安定のための万能食品です。また、「ゴマの効果は3日続く」という言葉があるように、週に2、3回食べるだけでもその有難い効能にあずかることができるのです。でも、毎日ならもっと良いですよね。

 

■青野菜なら「なばな」です!■

さて、そんなゴマを何と食べ合わせれば、その効果を最大に発揮できるのかという問題ですが、それも身近な食品の中にあります。

・・・それは、青野菜。緑色した季節の葉野菜です。

ほうれん草やブロッコリー、キャベツなど色々ありますよね。そうした野菜に含まれるビタミンCがゴマの鉄分吸収を助け、ゴマの持つ油脂成分が青野菜に含まれるβカロチンを吸収しやすくし、結果、精神安定成分を持つ栄養素の吸収が倍加するのです。

中でもこれからの季節、私の一押しは「なばな」です!

なばなはビタミンCはほうれん草の3.5倍。βカロチンはピーマンの5倍もあります。カリウムや鉄などのミネラル成分も他の野菜より優れ、高血圧予防、免疫力の向上、がん予防に効果を発揮し、葉酸も豊富で口内炎の予防や治療にもよく効きます。

あのなんとも言えない春らしい苦味は、私が大人になってから知った美味しいと感じる味覚の代表格です。これからの季節、この札幌でも八百屋さんに並ぶので、私は今からとても楽しみです。おひたしにして、擂り胡麻ドレッシングなどこさえて和えて頂いたら最高です。

 

味覚的にも美味しくて栄養的にも素材の効能も最大に引き出すことができる。それが、フードシナジー。また、相性の良い組み合わせを何度か記事にしてお伝えしてみたいと思います。

まずはこの頃、不安でしょうがないというあなた、精神の安定を望みたい時には、今回の組み合わせ、試してみて下さいね。キーワードは、ゴマと青野菜。

それでは、また!

 

 

 

⭐️ 著者の本は賛否両論あるにはあるが、私は実際に活用させて頂いて効果を感じるものが多いです。済陽先生はがん患者さんを独自の食事法で改善、治癒されているのも事実。書かれていることを知っておくと食事における栄養学の基礎知識が一般の方もインプットできます。

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