前回に続いて、朝の断食についてもう少しお話ししたいと思うわけであります。
細胞に溜まったゴミの正体は一体何か?と申しましたら、それは具体的に言えば、うまく合成することができなかったタンパク質の不良品のことを指しています。
食べ物に含まれるタンパク質というものは、腸で一度アミノ酸に分解されて細胞まで運ばれた後、再びタンパク質に再合成され、カラダの組織や器官の材料となります。しかし、それらのすべてが合格品として材料に使われるのかと言えば、さにあらず。
合格できなかった不良品が、ゴミとして細胞内に溜まっていくのです。
腸にも細胞にもゴミが溜まっているような状態では、日常の様々な場面で的確な判断をしたり、ここ一番というところで集中したりするのも難しいはずです。もちろん脳だって細胞で構成されている以上、人に話を聴き、その内容を自分の中に取り込んでいく、その意味での「脳の消化吸収」にだって影響が出ようというものです。
そんな時に役に立つのが定期的な朝のファスティングなのです。ファスティングして腸の力を回復させると、細胞内で「オートファジー」と呼ばれるリサイクル・システムが作動して、こうしたタンパク質のゴミをアミノ酸に分解し、再びタンパク質合成の材料にしてくれるのです。
そうすれば、細胞のゴミはクリーニングされ、新陳代謝も促される。食べないことで元気になる仕組みが、あらかじめ私たちのカラダには備わっているのです。
腸や細胞のゴミをしっかり取り除き、メンタルな面の栄養をより吸収できるようにするためにも、まず朝の食べない時間を大切にする。これが何より重要なのであります。
腸と向き合うということは、日々変化していく自分自身の心=感情・意識と向き合うことであります。今、自分の心がどのような状態にあるのかを把握する大きな手がかりともなるのです。そうなってくるともう、「便を出す行為」一つとってもないがしろにできやしません。
心とカラダを元気にし、腸の力を高めてやること。そのために自分のライフスタイルを見直してみる。できることから変えていく。現在、体調が今ひとつというあなた。きっと心身の変化を感じることができると思います。
ちなみに私も、ここ数年は朝ごはんを食べない派。朝、口にするのは一杯の白湯だけ。けれど、お腹も頭もすっきりして、軽やかな状態で午前中を過ごすことができるのでかなり気に入ってます。また、朝を抜いたからと言って、フラフラしたり疲れることはありません。
もちろん、今伸び盛りの子供達や、肉体労働によってカラダを酷使する人には、その人のライフスタイルに合った食べ方があるのは言うまでもありません。そうした人には無理にオススメしません。
けれど、体調の悪い人は、うまく体内のゴミが処理しきれずに起こっている不調というのが案外多いという印象を受けます。そんな状態でいくら高栄養のものを摂ったとしても、逆にカラダに負担をかけるだけ。まず最初にすべきはお掃除。だからこそのファスティングなのです。
今までお伝えしたいことをまとめると以下の通り。
①腸を元気にすれば、全身の細胞も元気になる。
②全身の細胞が元気であれば、脳もまた元気になる。
③腸を元気にする基本は日々の食事にある。
④腸と相性の良い食事が細胞、脳をも元気にする。
⑤腸の健康は、心の健康にも影響する。
⑥「入れる」だけでなく「出す」ことも大切に。
細胞をリサイクルしたいなら、まずは腸を綺麗にすること。お腹も頭もすっきりして、あなた本来の明るさがカラダの底からきっと輝き出しますよ!
⭐️ 船瀬さんの言葉はインパクト強いけれど、タイトルの意味は深い。一面の真理を含んでいます。ドイツには古い諺はこう言います。「1日3食のうち2食は自分のため、1食は医者のため」、うまい!
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