もう暦も立冬を過ぎ、紅葉も散りかけてしまった感のある11月。紅葉といえば、カエデ。そこで、ちょっと過ぎてしまった印象はあるのですが、メープルシロップについて書いてみたいと思います。
食事に気を使ってらっしゃる方の中には、精製された白砂糖を使うくらいならば、ハチミツの方が健康的でより自然ということで常備されている方も多いと思います。
しかし、もうひとつの代用甘味料としてのメープルシロップだって、これまたハチミツに負けないくらい美容と健康に良い成分がたくさん含まれていて、美しく元気になりたい人なら絶対に注目したい食品のひとつなのです。
今回は、そんなメープルシロップのあれやこれやを綴ってまいりましょう。
メープルシロップは、サトウカエデやイタヤカエデなどの樹木から取れる樹液が原料。カナダのケベック州が有名な産地で、色や風味などによってエキストラライト、ライトなどの等級があり、琥珀色が薄く、繊細な香りのものほど高価になります。
北海道では白糠町や美幌町など一部の地域でメープルシロップが作られていますが、春先の1ヶ月だけしか採れないカエデの樹液を原料にしていて、収穫した樹液の40分の1にまで煮詰めて製品にしています。なので希少な食材と言えるわけです。
また、メープルシロップをさらに煮詰め、約110度ぐらいまで温度を上昇させたところで、急速に氷水などで冷やしながら、かき混ぜていくうちにクリーム状になったものはメープルバターと呼ばれます。味は基本的にメープル味ですが、バターよりも濃厚な感じがあり美味しいです。カロリーは普通のバターよりやや低めでカロリーが気になる方にもおすすめです。
メープルシロップは精白された白砂糖に比べ、カルシウム、マグネシウム、亜鉛など豊富なミネラル成分を含んでいます。これらは皆、肌荒れ改善に効果的なミネラルです。その上、注目したいのがポリフェノール。
今、注目されている最新の栄養素「ファイトケミカル」をご存知ですか?
動くことができない植物は、太陽の紫外線による酸化や虫などの外敵から自らを守るために、色、香り、苦味を持った化学物質(植物栄養素)を自ら作り出してきました。 この植物栄養素がファイトケミカルです。 主に植物の色素や香り成分、アクなどに含まれてるのですが、緑黄色野菜、淡色野菜など様々な野菜や果物からも発見されています。
このファイトケミカルに属するのがポリフェノールですが、最近の分析でメープルシロップには、なんとそのうちの54種類が含まれていることが分かったのです!
ポリフェノールには、炭水化物を糖に変え、太る原因をつくる酵素を抑制する働きがあります。ゆえに、メープルシロップはダイエットに効果的な甘味料と言えます。
またメープルシロップには、むくみを改善するといわれているカリウムが野菜や果物に匹敵するくらい含まれているのも、美容と健康に良い甘味料と言われるゆえんです!
●メープルシロップの栄養成分表 詳しくはこちらを参照↓
お母さんの食べるものが、お腹の中の赤ちゃんを育みます。妊娠中は、体重のコントロールも必要なので効率良く栄養が摂取出来るバランスの良い食事が大切です。
精製された白砂糖は血糖値が急激に上がりやすく注意が必要ですが、メープルシロップは肥満の予防につながる効果が期待できることは先にお伝えした通りです。摂りすぎはもちろん禁物ですが、甘みにはリラックスをもたらすプラスもあります。妊娠したら甘みを諦めるのではなく、選んで上手に取り入れましょう。
また、赤ちゃんの離乳期には、少しずつ食材の幅を増やしながら、味つけも少しづつ行うことになりますが、自然な甘みをトレーニングする上でもメープルシロップはすぐれた食材と言えます。
1歳未満の赤ちゃんには、ハチミツを与えないのが常識ですが、これは乳児ボツリヌス症といって神経麻痺などを起こすことがあるためです。その点、メープルシロップは、ボツリヌス菌の心配がありません。
メープルシロップには240種類ものフレーバーとアロマが含まれ、味覚のトレーニングとしては最適です。さらには高い栄養成分を摂取することができるのです。
世の中にはメープルシロップ使用の商品や、メープル風味をうたったスコーンやドーナツ、甘い菓子類がたくさん存在します。しかも、値段が安いのです。
例えば、スーパーなどで、数百円ほどの「ホットケーキ用シロップ」という商品を見かけたことはありませんか?
パッケージをよく見てみると「メープルシロップ」という表示はされておらず、「メープル風シロップ」と表記されています。では、このシロップの原料は一体何なのでしょうか?
実は、ガムシロップが主原料で、あの風味豊かなメープルの香りは添加物の香料で再現されています。
この香料の主成分はソトロンと呼ばれるもので別名をメープルラクトン。これは、実際のメープルシロップにも多く含まれる芳香成分であり、誰もが本物と勘違いするほどです。
実は、化学合成されたメープルラクトンは、蜜を好む昆虫を惹きつける作用を持つため、ゴキブリ駆除用のエサに使われています。
ゴキブリは、元来、森に住んでいた昆虫で樹液を好むため、そんなゴキブリだって騙すことができるこれらの人工香料を製薬メーカーはこぞって使っているのです。
しかし、製薬メーカーのみならず食品メーカーさえも、私たち消費者の嗜好をうまく利用し、利益を得るためにゴキブリ駆除用のエサに使うと同じ香料を食品に使っている事実。きっと知らずにいたら、私たち消費者もいつかホイホイされちゃいますよ。
だからこそ、メープルシロップはオーガニックを選びたいもの。
原料となるカエデの原生林の維持や整備、採取や貯蔵、シロップへの加工、そして設備の清掃にいたるまでメーカーはすべての工程に伴う厳しい基準をクリアしなければなりません。
オーガニックであると認定されるために、各国のメーカーは政府の委託を受けた団体により運営される認定プロセスを踏まねばならず、生産者は継続的に記録を保持する責任を持ち、基準を遵守しているかどうかの定期検査を受ける必要があります。
ほとんどのオーガニック認定システムにおいて、容器の洗浄剤・消毒剤はオーガニックに使用できると認められたもの以外は使えません。また、1本の樹木に取り付ける採取口の数の制限など、原生林の健康促進のための規則も守らねばなりません。
こうしたいくつものプロセスを経て、はれてオーガニックと認定されるのです。それまでにかかる時間やコスト、人々の労力について知ると、オーガニックのメープルシロップは決して高い食材ではないと分かります。
そんなメープルシロップを、これからはあなたのご家庭でもぜひお使い下さい。
そうそう。ちなみに私たちのカフェでも12月に販売しますマクロビ・シュトレンの原材料には、アレガニ社の有機メープルシロップを使用しています。しっかりした甘みの美味しいシュトレンに仕上がるのもこのメープルシロップのおかげです。自然の恵みに感謝しつつ心を込めて焼いています。
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