活性酸素と低体温について考える

サプリメント

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「活性酸素」についてお話ししてみようと思うわけです。

 

活性酸素のことを指して「毒性酸素」なんて表現する人もいます。酸素は、鉄のような重厚な金属だってたちまちのうちに錆びさせてしまいます。だから、屋根に鉄板を使う時にはペンキなどの塗装を施して錆びないように工夫するわけですよね。

食品だって腐らないようにするため真空パックにします。真空にすることで酸素を遮断しているのです。酸素に触れるとすべからくモノは傷むからです。

もし、酸素が良いものであったなら、空気中の酸素量を増やして酸素濃度の濃い中にモノを保存しておけば良いのだけれど、そんなこと誰もしません。

 


 

■多すぎても少なすぎても良くないのが酸素■

一般に現代人は慢性的な酸素不足だと言われています。

眠くもないのにあくびが出るとか、よく眠れない、疲れがとれない等の症状の原因に酸素不足があることも事実です。

酸素不足になる原因としては、大きく二つのことが考えられます。一つは生活空間の酸素濃度の低下。現在、大気中の平均的な酸素濃度は20~21%とのこと。しかし、100年以上前、それは約26%以上あったと言われています。ところが、相次ぐ森林伐採等の環境破壊で、ここ100年で6%も酸素濃度が下がったそうです。

 

けれども、多すぎても良くない、少なすぎても良くない。それが酸素なのです。

活性酸素は英語で「フリーラジカル」と言います。フリーとは「単身」、ラジカルとは「過激」という意味があります。すなわちフリーラジカルとは、「過激な酸素」。何事も過激は良くありません。

 

もちろん、人間が生きていく上で酸素は必要なものです。しかし、酸素がなかったら困るといって何でも酸素を多く取り込もうとして過激な運動をしたり、カラダを酷使してしまってはもともこもないのです。

「必要なこと」「多く取ること」は別なのです。

 

■人間は矛盾を抱えて生きている■

酸素は空気中に約21%含まれていると言いましたが、植物でもこの酸素濃度をものすごく上げてしまうと、成長が止まったり、枯れたりするそうです。

私たち人間も口から入れた酸素のうち、実際には150分の1くらいしか利用してないそうです。

それでも70年も生きれば、ざっと17トンもの酸素をその間に消費することになります。使わない酸素はそのままカラダの外に排出されますが、それでも酸素は「毒」であり、約1%は毒になるのです。

 

私たち人間は酸素を吸ってATPというエネルギーを作り出して生きています。

この過程で、どうしてもできてしまう細胞毒が活性酸素なのです。ミトコンドリアというエネルギー工場から漏れ出てくるこの活性酸素が過剰にあると、人体にさまざまな障害をもたらします。活性酸素は病的な老化をもたらし、動脈硬化、がん、認知症、前立腺肥大、胃潰瘍などさまざまな病気の素となります。

人間は、酸素がなくては生きていけないけれど、同時に酸素を利用することで活性酸素を作り出し、病的な老化を進めたり病気になるという矛盾を抱えた存在なのです。

 

■酸素は毒の理由■

ラットを使ったこんな実験があります。

ラットの寿命は普通3年ですが、100%酸素のもとでラットを飼うとなんと3日で死んでしまいます。人間でも人工呼吸器で100%酸素を投与すると、あっという間に肺はボロボロになり死に至ります。

酸素があるとロウソクは華やかに燃焼しますが、その分、早く短くなります。これと同じことが人間の中でも起こっているのです。これが先ほど「酸素は毒」と言った理由なのです。ゆえに過剰な酸素を吸うことは控えたほうが良いのです。

 

■活性酸素と低体温の関係■

それでは、活性酸素と低体温についての関係はどうなのでしょう?

一般には体温が高い方が免疫力が高いとか、病気にかかりにくいと言われますし、私も日頃、クライアントさんにはそう説明してきました。

しかし、最近知った事実に私は愕然としました。

・・・それは、低体温の人のほうが活性酸素が少ないという事実なのです。

カラダを機関車に例えると、高体温の人というのは、石炭をボイラーにどんどん入れてガンガン燃やしている機関車のようなもの。エネルギーは出ますが、その分、活性酸素というススも大量に出て健康に支障をきたしやすいとも言える。

一方、低体温の人というのは、ゆっくりエネルギーを使ってエコに進む自転車のようなもの。活性酸素が出にくく、クリーンなのです。

もしあなたが長生きしたかったなら、ボイラーをガンガンに燃やして走るような運転は極力さけるのが大切だということ。ボイラーの燃焼を少し抑え気味にしたクリーン運転のほうが長寿には有効だというわけなのです。

 

■活性酸素を少なくするには?■

では、「クリーン運転」をするにはどうしたら良いのでしょうか?

 

①カロリー制限をする。

摂取カロリーを通常摂取の70%に抑えると、低体温になり、実験によると、アカゲザルでは寿命の延長が確認されています。かんたんに言うと、食べ過ぎを控えるということです。

 

②サプリメントを活用する。

膝関節痛の改善に効果があることで知られるグルコサミンというサプリメントがあります。実はこれが活性酸素の発生を防ぐのに有効ということがわかってきました。

権威ある医学誌「Cell」の報告によれば、グルコサミンはミトコンドリアの働きを少し抑えて、ボイラーの過剰回転を抑え、長寿に導くことがわかったのです。

ほかにもレスベラトロール(ブドウの皮に含まれるポリフェノール。赤ワインに豊富に含まれる)にも同様の効果があります。

 

■高体温の人はこんなことに注意!■

つまりは、低体温だからといって必要以上に恐れることはないというです。もちろん、免疫力という点では、高体温の人よりは感染症などにかかりやすいリスクはあるので注意が必要ですが、むしろ、長寿になる要素を持っていると思って、自信を持って生きても良いのです。

逆に高体温の人は、活性酸素が生じやすいため、活性酸素を積極的に消去する生活を心がけたいところです。では、どうすれば活性酸素の発生を防ぐことができるのか?

 

栄養学的に言えば、ビタミンA、C、EコエンザイムQ10などの抗酸化物質を積極的に摂ることです。

アメリカの農務省(USDA)が発表している「活性酸素吸収能(ORAC)」の値が高い食物をあげると、

玄米、ぬか、ふすま、シナモン、レーズン、バジル、ココア、松の実、クローブ、それにチョコレートなどがあります。

ただし、チョコやココアは他の副原料がたくさん入っているものや白砂糖を大量に使っているものは、それらが逆に活性酸素発生の要素として働き、せっかくのカカオそのものの持つ抗酸化効果が相殺されてしまうことは知っておかなければいけません。

 

この世のモノゴトはすべて陰陽で成り立っています。どちらか片方で存在するものなどありません。どんなものにでもプラスとマイナス両面があるものです。それら両面を知って上手に活用して元気で楽しい人生を遊ぶこと。それがマクロビオティックであると私は捉えています。

 

今回の活性酸素と低体温の話。あなたの元気のお役に立てれば嬉しいです。

 

 

 

 

★何でも実験してみる私は、以前、アメリカ・シャクリー社のレスベラトロール製品を試してみたことがあります。摂取した直後に視界がすっきりくっきりするのを実感しました。今のような時代、もちろん食事は基本だけれど、人によっては良質のサプリを活用するのもありだと思っています。

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