早いもので11月になりました。
これからの季節、じっくりモノゴトに取り組んだり、集中して何かを研究するのにはとても良い時期ですよね。
私がプロデューサーを務めるオーガニック・カフェ知恵の木でも、年末に向けて各種イベントが目白押しです!
今回は、その中でも11月28日(土)に予定しています「土曜日のシネマトーク・カフェ」についてお知らせいたします。
これは、自称・ドキュメンタリーおたくの私noahnoahが選りすぐりの作品をご紹介し、作品にまつわるテーマでお話させて頂きながら、カフェ特製マクロビ弁当を召し上がって頂き、参加者の皆さんと一緒に未来の「食」について考える、という誠に欲張りなイベントです。
今回の作品は「フード・インク」。2008年の作品で、アメリカの食品産業に潜む問題点に切り込んだフード・ドキュメンタリーです。
自分も食についてはブログで情報発信していますが、最近、SNSで「食の安全性」について論じられることが多くなりました。たしかに現在、世界のいたるところで食は危機にさらされています。
その食の危険な舞台裏を監督のロバート・ケナーが6年もの歳月をかけて取材し作り上げた作品です。今、アメリカで食糧がどのように作られ、消費者の所まで届いているのかが映像に収められています。
アメリカの食糧生産は、牛肉を例にあげると、様々な牧場で育てられた牛が広大な敷地を持つ生産工場に集められ、そこで超高速のラインに乗って処理されていきます。それはまさに工場。効率だけを求め、猛スピードで肉が生産されていきます。
また、大量生産のシステムに加えて、コーンなどは政府の補助金によってありえないほど安い価格をつけられ市場で売られています。
実は、この「大量生産」と「価格破壊」によって生まれるのが食中毒なのです。
本来、草を食べるはずの牛がコーンを食べることで牛の内臓には負担がかかって、抗生物質などを飲ませることになり、その結果O-157などの危険な大腸菌を持つようになります。そして超高速ラインで完全に消毒されないまま消費者の手に渡り、それが食中毒を起こすのです。さらに、それに対する政府の無策ぶりもあってアメリカの食の安全は根本から揺るがされています。
この作品を観ると、アメリカで起こっていることは異常としか言いようがありません。しかし、これはすでにこの日本でも起こっていることなのです。
戦後、日本は戦勝国アメリカを手本に成長してきました。政治においても経済においても奴隷のままに。アメリカで起こったことは、時間を経て日本でも必ず繰り返されます。
日本が TPPに参加したことで、これからますます日本のアメリカ化、属国化は加速するでしょう。
当日のイベントでは、「TPPが今後、私たち日本人の暮らしをどう変えていくのか?」そのあたりを具体的な例をあげて皆さんにお話しさせて頂く予定です。少々厳しい内容も含まれているかもしれませんが、現実を直視し、被害を最小限に回避していこうという心構えがこれからの時代には絶対に必要です。
食に関心のある方もない方も、自分たちの暮らしを見直すとても良い機会になることでしょう。日本人、そして地球人の明るい未来は、きっとその気づきの上に築かれるはず。
たくさんのご参加お待ちしています!
◎土曜日のシネマトーク・カフェ
第5回「フード・インク」
●時間 18:00~21:00
●参加費 2000円(夜のマクロビ弁当&三年番茶付)
●定員 10名(定員に達し次第しめきります)
*お電話またはお申し込みフォームからお申し込み下さい。
☎011−853−5134
★お申し込みはこちらから↓
●「フード・インク」予告編より
★世界を破滅に向かわせるものは「戦争」でもなければ「原発」でもない。それは、「食」そのものなのかもしれない。ここまで異常な食品業界を創り上げてしまった真犯人は、ひょっとして私たち消費者?食をめぐる様々な問題点を抽出し、疑問を投げかける優れた書です。
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