続・更年期は怖くない!

お知らせ

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更年期は、何も女性に限ったことではありません。私たち男性にも、実際にはあります。

ただ、女性ほどには骨盤の開閉運動が大きくないので、症状が出てもそれほど気づかないでそのまま経過してしまう場合が多いのです。

 

男性の更年期障害は、男性ホルモンである「テストステロン」が大きく影響しています。

人生でテストステロン値が最も高い時期は20代で、中高年になると徐々に減少します。統計的に見ると60代になると、20代の分泌量の三分の一が失われます。男性でよく、定年退職後にやる気を失ってうつになったり、家でゴロゴロしてしまう人が多いのもこうした男性ホルモンの減少と関わりがあるとみられています。

 

一般的に男性ホルモンの減少というと性欲減退やED(勃起障害)などと結びつけられるだけで、命に別状はないものと思われがちです。しかし、男性ホルモンは性的な部分だけではなく、精神的にも多大な影響を及ぼしています。

例えば、男性ホルモンが少ないと、やる気の減退やうつ症状、筋肉痛、心筋梗塞や脳梗塞リスクの上昇などが症状としてあらわれ、一見、テストステロンとは関係のないように思えるカラダの不調とも密接に関わっていることが多いのです。

 


 

■更年期を穏やかに過ごすには「食」の見直しが大切■

こうした男女の更年期を「により良くを重ねてゆくために必要な時」と捉え、体調を整えるにはどうすれば良いかということですが、そこには「食」というキーワードがあります。

前回、40代、50代になって変えるべきことは朝食」というお話をしました。

「その朝食を減らす、もしくは食べない」という提案をさせて頂きたいと思うのです。

 

私自身は、そもそも朝食は摂らないほうが良いと思っている人間です。もちろん今、成長期の子供さんやこれからカラダを作らなくてはならない世代の人たちはしっかり朝食を摂るべきですが、私のように成長期を過ぎて年齢を重ねてしまった者は、朝食に大量の炭水化物や動物性タンパク質を摂るのは消化器への負担が大きいと考えます。

 

食べものを食べるということは、栄養を摂取する行為ではありますが、食べものは口に入れてそれがそのままエネルギーになってくれるわけではありません。内臓が働いて消化・吸収・合成というプロセスを経てエネルギーになるので、その作業にも実は多大なエネルギーが使われるわけなのです。

誰もが食事をした後、無性に眠くなるという経験をお持ちだと思います。あれこそが、自身のエネルギーが消化・吸収・合成に使われだして、疲労してゆく過程で起こる現象といえるのです。

 

■1日を3つの時間サイクルに分けてみる■

私が参考にしているナチュラルハイジーンの考え方に「1日を3つの時間サイクルに分ける」というものがあります。

 

①午前4時〜正午=排泄の時間

②正午〜午後8時=摂取の時間

③午後8時〜午前4時=吸収の時間

 

この考え方からすると、朝起きてから正午までの時間は、前日までに摂取した食べものから生じた老廃物をしっかり排泄すべき時間となります。朝目覚めると、まず第一にトイレに行きたくなるのはそういうわけなのです。

ところが、十分排泄されていないにも関わらず、「ごはんをしっかり食べなきゃ」と考えて朝食をたっぷり摂ったならばどうでしょう?捨てるべき老廃物は溜まり、そこに新たな老廃物の原料が入ってくるわけで、これが徐々にカラダに蓄積されていくわけです。

これらの余剰物は、たえず「燃える機会」をうかがっています。これが燃えることが種々の関節炎や痛み、不快な症状の原因になっていると考えられます。「炎症」という字は「火」をふたつ書きます。すなわち、排泄されなかった老廃物が燃えている状態なのです。

 

■ひとまず朝食を抜いてみる■

更年期以降は、どうしても消化・吸収の能力が若い頃に比べると低下してきます。ゆえに、朝は消化・吸収にかける負担を最小限にし、老廃物をしっかりと排泄してあげることがカラダにとって良いことになります。また、消化・吸収に持っていかれない分、エネルギーは問題のある箇所の修復に使われるのです。

 

ふだん診させて頂いているクライアントさんで、長期にわたり不調を訴えていらっしゃる方に、「朝食を抜いてみる」ことを提案させて頂くと、きまって二通りの反応があります。

 

ひとつは、「それは面白い!」と言ってすぐに実践される方。

もうひとつは、「食べなきゃ、栄養が摂れなくてカラダが弱る」と言って尻込みされる方。

 

二者のうち、どちらが正しい、間違っていると言っているのではありません。基本、人の選択は自由です。(注:過酷な肉体労働に従事されていらっしゃる方など、実際、朝食が必要な方もおありでしょうから絶対という話ではありません)

しかし、前者の多くは実践をきっかけに意識が変わり、カラダも変わり、体重を減らすことができたり、長く患っていた炎症症状がいつのまにか無くなっていたりして喜ばれます。更年期の真っ只中にあるという方で、ずいぶんと不快な症状が緩和されたというご報告も頂きます。

一方、後者の多くはやはり期待よりも不安が勝り、いまひとつ新しい試みにチャレンジすることはできず、今までにこさえてきた古い思考パターンを変えることなく生活習慣も体調もなかなか変化が出ません。

 

更年期が何歳になるとやって来るとは、そうかんたんに断言できません。人により随分と異なるからです。30代から始まる人もあれば、60代からという人もあるにはある。

しかし、いついかなる変化が訪れようとも、慌てずに、それが心地良い変化であってほしいと思うのです。今は若い人たちだって一生何の変化もないなんてことはありえない。いつかは変化が訪れます。

その時を楽しめるようにするには、ある程度前もって準備をしておくこと。

カラダが整っていればいるほど、更年期に現れる変化を楽しめるようになります。逆に整っていなければ、あたふたとしてしまい、自分の中の不安を呼び起こして症状の悪化に拍車をかけてしまうことになるのです。

そのために必要なのが、若いうちからきちんと自分のカラダと対話し、すっきりした状態を保っていることです。飽食の現代人は総じて食べ過ぎ。体内に老廃物を長く貯めておいたのでは来たる変化に対応できようはずもありません。

 

■更年期こそは自分を変えるチャンス■

すでに更年期を迎えているなら、それまでの自分の生活を見直して、その中の不調和を修正していくための時期として捉えて頂きたいのです。

心臓がドキドキしたり、変な時に大量の汗をかいてみたり、ほてりを感じたりしたら、カラダが何かを変えようとしているサインと捉えて下さい。

激しい症状が出ることを自分にとってふさわしくないと感じられるなら、生活の中で何かを変える必要があるのかもしれません。

更年期に限らず、自分を変えたいと思ってもなかなか実行に移せないという人があります。変えられないという人は、それまでの自分がすごく好きだったり、強い執着を持っていることがあります。執着心があっては、自分を意識的に変える力は働きません。

何か思い通りにならないことがあると、それをすべて他人や周囲の環境のせいにする人があります。しかし、それでは根本解決にはなりません。

解決しようと思うなら、まず大切なのは過去の執着を手放し、身軽になることです。執着にはそれまでの生活習慣や食習慣、モノの考え方も含まれます。それらを一度すべて手放し、最初に自分のほうから変わること。必要ならば、スパッと変える勇気を持ってほしいと思います。実は更年期とは、そういうことをするのにとても良い時期なのです。

 

■年を重ねることは人間の完成度を上げてゆくこと■

生き物である以上、私たちにも必ず物質的な終わりはやって来ます。

 

しかし、「死」とは大きな意味で「生」の一部分でしかありません。生の外に死が存在するわけではないのです。生の中に死が内蔵されていると考えるべきで、年齢を重ねた果てに死があるのでもありません。

年齢を重ねることは、様々な経験を積んでいくことであり、人間の完成度を上げていく過程なのです。完成度を上げるというのは、小さなエゴ的自分を超えて、宇宙の心を感じ取れる大きな自分を発見する旅です。その旅に終わりはありません。

すべからく生き物は、生きている以上はなんらかの表現をします。その表現の中で、自分の完成度がどこまでいったかということをちゃんと表明することが大切です。

自分が学んできたことや経験してきたことを周囲の誰かと分かち合う。それが大変重要なのです。長く生きたというだけで人は、自分よりも若い世代の人たちに伝えられる何かを持っているはずなのですから。

ナチュラルエイジングは、人間成熟のための自然なプロセスです。

 

世の中にはさまざまな価値観が存在します。その中で、自分と異なる他者に対して寛容になり、さらには自分の価値観をより大きなものへと広げてゆくには長い年月が必要です。価値観は固定したものではありません。自分の価値観だって変えても構わないのです。価値観が変わることは、アイデンティティを失うこととは違います。

価値観の多様性を認め、自分の価値観も自由にできるということはとても素晴らしいことです。それだけ、他の人に対する許容量が広がったことを意味します。

 

「価値観を自由に変えることができる」と気がつくと、生きるのがとても楽になります。考えの異なる人と出会っても、お互いの一番良いところで折り合いがついて、気持ちの良い関係性が広がってゆきます。年月を重ねるということは、そうした意識を育ててくれるプラスがあるのです。

 

どうぞ更年期を恐れないで下さい。

更年期の時期というのは、カラダも大きな変化を求めています。人生の中でも特に変化して良い時、それにふさわしい時なのです。それを知って自由ですっきりとした心身を保ち、準備をしておくと、食べるものも、暮らしも、そして生き方そのものも、それ以降が何もかも大きく変わる「変化のための黄金期」なのです。

 

現在、更年期の只中にある方も、これから迎える方も、すでに終わってしまったという方も、年を重ねるということが素晴らしいと実感できるイベントを来月行います。

 

・・・もうご存知ですね(笑)。

美容研究家・黒柳眞理さんを講師にお迎えしてお送りします「女神塾」

きっと、女性であることがますます嬉しくなります!

 

おっと、男性だって、自分の中に眠る女性性に気づくチャンスとなるかもしれませんよ!

貴方のお越しをお待ちしています。

 

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●黒柳眞理さん

 

■眞理さんの女神塾ーティンカーベルは貴女のそばにいる■

●日時:2015年11月21日(土)10:30〜13:00

*2回目以降のスケジュールについては調整中。来年1月以降の開催を予定しています。

●第1回テーマ:「愛について」

●受講料:3500円(知恵の木特製・女神ランチがつきます)

●会場:Organic cefe 知恵の木 札幌市豊平区福住1−6−11−10

●定員:20名(定員に達し次第、受付終了いたします)

 

●お申し込み方法:お電話かメールでお申込みいただいた後、以下の口座にお振込み頂いて受け付け完了となります。なお、ご入金後のキャンセルは不可とさせていただきますので、スケジュールを十分ご確認の上お申し込み下さいますようお願いいたします。

電話011-853-5134  メールアドレス chienoki2003@gmail.com 
ゆうちょ銀行 福住支店 19080-37191321 オーガニックカフェ 知恵の木

*知恵の木ホームページのコンタクト・フォームはコチラです。

http://www.chienoki.info/#!contact/c8gg

 

 

●札幌人図鑑に出演時の黒柳眞理さん③

*眞理さんのお話を伺っていると、年を重ねることは決して怖くないってわかるよね!

 

 

 

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