コンビニ菓子に忍び寄る悪魔

食と健康

satan

 

 

私たちの知らぬ間に悪魔は忍び寄ってきます。

それは一見、善人のような顔をして、とても優しそうに近づき、

何気ない笑みを浮かべて、悪人の気配なぞちっとも見せずに、

そして最後には私たちの一番大切なものを、しっかりと奪っていくのです。

 

 

■私たちのまわりにGMOがいっぱい■

ここに、子供や若い人の好きなあるお菓子の食品表示があります。

原材料を挙げてみましょう。

 

「原材料:砂糖、小麦粉、大豆粉、果糖ぶどう糖液糖、植物油脂、コーンスターチ、でんぷん、乳化剤・・・」

 

これらは含有量が多い順に表記されています。

この表示では「遺伝子組み換え」の言葉がないため、誰もが安心して購入します。

まず砂糖には「遺伝子組み換え」の表示義務がありません。

次の小麦粉は基本的にGMO作物は作られていない。

 

大豆粉以降の原料は、全体量の5%未満であれば、

「遺伝子組み換え」の表示義務がないんです。

 

そもそも大豆粉は大豆であり、植物油脂や乳化剤も大豆原料のものが殆どです。

果糖ぶどう糖液糖はコーンシロップ、コーンスターチもとうもろこし原料、

でんぷんだって、ジャガイモや大豆が原料。

これらの多くが遺伝子組み換え作物=GMO由来なんです。

 

なので、小麦粉を除いたほとんどの原料がGMO由来でも、

メーカー側は表示しなくても良いということになります。

 

先に「小麦粉は基本的にGMO作物は作られていない」といいましたが、

かつてはアメリカでもGMO小麦の開発研究は行われていました。

しかし、国民の主食であるところの小麦がGMOになることを国民の多くが反対し、

結局、2005年に開発が凍結された経緯があります。

 

■ GMO普及とともに病気が急増する現代■

遺伝子組み換え食品の割合が非常に高いアメリカでは遺伝子組み換え食品の出現と共に

ガン、白血病、アレルギー、自閉症などの慢性疾患が急増しています。

この事実だけから遺伝子組み換えの有害性を断言できるわけではないですが、

危険の可能性は十分指摘できるでしょう。

 

日本においては過去に水俣病のケースで、

チッソが垂れ流す水銀が水俣病の原因であることは指摘されていたにも関わらず、

「必然性が証明されない」として対策が遅れ、

多くの人びとが苦しみ、環境が汚染される結果を招きました。

 

遺伝子組み換えと健康被害の結果が完全に立証される頃には

もう取り戻せない状況になっている可能性があり、

そうなる前に危険を避ける必要があると考えます。

 

 

現在、遺伝子組み換え企業やその影響を受けた政府機関は、

「遺伝子組み換え食品は健康に害を与えず安全だ」と宣伝しています。

 

しかし、その安全の根拠には疑問がつきまといます。

安全という根拠は遺伝子組み換え企業自身が行った実験データなのですが、

その実験はわずか90日間だけであり、データの詳細は一般に公開されていません。

 

一方で遺伝子組み換え作物の危険を指摘する研究は世界中多数発表されています。

しかし、危険性を指摘した学者が発表後、職を追われるなどのケースが相次いでいます。

健康への影響については完全に中立な長期にわたる実験が必要なのです。

 

 

■困窮する農家と急増する自殺者■

世界の人口はやがて90億人に達する勢いです。

遺伝子組み換え企業は「遺伝子組み換え作物こそ世界の飢餓を救う」と宣伝しています。

しかし、遺伝子組み換え作物はこの世界を養うことはできません。

 

まず第一に、遺伝子組み換えは高い生産性を保障しません。

次に遺伝子組み換えは農薬や化学肥料を必要とする農業であるため、

世界のすべての農民が実施することは不可能なのです。

 

遺伝子組み換えが導入された地域では土地の集中が生まれ、

多くの小農民が土地を失い、飢餓人口が作り出されています。

遺伝子組み換えの導入によって、

人手がなくても機械を使って大規模農業ができる農業になります。

 

小数の豊かな農家はこれで利益を得ますが多くの農民は土地を失い、

経営に窮した農家の主は自殺し、結果、社会的格差が増大します。

1990年以降、インドでは20万人以上の小規模農家が自殺しました。

 

世界の人口爆発は、貧しい、特に女性の権利が守られていない地域で起こります。

遺伝子組み換え農業は資本主義的経営をもたらし、

多くの地域で女性が伝統的に果たしてきた仕事を奪い、

その結果、女性の権利がさらに剥奪されます。

 

女性の権利の守られている地域では人口の爆発は抑えられる傾向にあります。

しかし、遺伝子組み換え農業が盛んになることが、人口爆発を抑えるどころか

その逆の効果をもたらす可能性すらあるということです。

 


 

■私たちの消費行動が世界とつながる■

遺伝子組み替え食品がもたらす問題は、個人の健康に影響を与えるだけでなく、

こうした社会的な問題とも関わり、より複雑化していきます。

遺伝子組み換え食品を食べ続けることによりどんなリスクがあるかについては、

ネットで検索すればいくらでも知ることができるでしょう。

 

しかし、今回、私がブログでお伝えしたかったことは、

私たちの日々の小さな消費行動が、世界のどこかに影響を与えているという事実です。

 

私たちが家庭で子供に与える袋菓子が、どこかの国の農民の職を奪い、

大地を遺伝子組み換え種子とラウンドアップ(モンサント社製造の除草剤)で汚染し、

グローバル企業の私腹を肥やす助けとなっている事実なんです。

 

コンビニやスーパーに美しく並べられた袋菓子。

その菓子の対価として支払われた私たちの大切なお金が一体どこへ行くのか。

そして、何のために使われるのか。

 

時に私たちは立ち止まり、考えてみることも必要です。

 

悪魔には大好物があります。

それは、私たちの心の中の「無関心」「ことなかれ主義」です。

 

甘くてきれいに包装されたコンビニ菓子の向こうに、

人類の未来を見据えられる目を持ちたいと強く思います。

 

 

 

 

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