「お腹を冷やしちゃいけませんよ」
小さい頃、おばあちゃんによく注意されたものです。
で、寝相がわるくて布団からはみ出しちゃってお腹を冷やし、
それでもってお腹が痛くなり、
おばあちゃんに泣いてうったえると、
「どれどれ、ぽんぽん出してごらん」
おばあちゃんはやさしくそう言って、温かい手でお腹をなでてくれました。
すると、あら不思議。
ほどなくして腹痛はぴたりと止んでしまうのでした。
先人たちはきっと知っていたのですね。
「お腹が大切な場所」だということを。
例えば、植物は「根」が傷んでしまうとしまうと、
何をしても回復が難しくなりますが、
これは、根が、ほかの葉や茎や花の土台となって栄養を取り込み、
それぞれの器官に届ける中心であるからにほかなりません。
この植物の「根」にあたる部分が、
人間でいえば「お腹」になるのです。
落ち着いて何事にも動じない様を「はらがすわっている」と言ったり、
根性があることを「ガッツ(腸)がある」と言ったりするのも、
こう考えれば合点がいきます。
「腸」という文字のニクヅキ(月)をツチ偏(土)に代えると、
「場」となるのだって、
「腸」のように人間のカラダの中心となるものが、
地球の中心においては「場」となることを表しているのだと思います。
カラダの隅々まで運ばれる栄養素だって、もともとは腸で作られるもの。
お腹の状態が良くなると、
カラダ全体に行き渡る血液の質だって改善されるというものです。
また、免疫の多くと関係している場所も腸を中心としたお腹。
免疫の主役であるリンパ球や
信号を受け取る細胞であるマクロファージは
その90%がお腹に集中しているといわれます。
マクロファージは冷えたところでは働きが衰えてしまうので、
お腹を冷やさないこと、マッサージで温めることは、
まさに健康を維持し、免疫力を高く保つ上で大切なことなのです。
そんな医学的な知識を学ばずとも、
経験的に先人から伝えられてきた健康の知恵。
おばあちゃんのあの温かい手のぬくもりを思い出しながら、
つくずく昔の人は偉かったなぁ、と感心してしまいます。
けれど、感心ばかりしていてはもったいない!
良いことは私たち自身が自らにも行い、
家族に伝えていかねばなりません。
それが、この国の「健康文化」の姿です。
以下にお腹の刺激法となでる手順を説明しますので、
あなたもぜひ試してみて下さい。
①呼吸を整え、リラックスする。
②右手の甲の上に左手を重ねる。
③へそを中心に右下の腸骨の内側あたり(スタートポイント)に重ねた両手を当てる。
④息を吐きながらゆっくり圧をかけ、5秒キープする。
⑤息を吸いながら手の圧を抜き、少し上に移動。
⑥息を吐きながらまた圧をかけ、5秒キープして吸いながら上に移動。
⑦右上の肋骨からは左横に向かって移動していく。
⑧左上の肋骨からは下に向かって移動していく。
⑨左下の腸骨の内側から右横に向かって移動。
⑩スタートポイントに戻ったら、両手を重ねたまま時計回りに10回なでる。
これらの一連の流れは、結腸の流れに沿って行うことになります。
手の優しいぬくもりと刺激が腸の働きを良くし、
消化吸収のプロセスを助けます。
一日一回、自分のお腹をケアすることが、
自分の中心と向き合うことにつながります。
心落ち着き、便秘解消、免疫力は向上し、
はらのすわった人物になれることうけあいです。
天国のおばあちゃんだって、そんなあなたを見て、
「良い孫じゃ!」と、きっとほめてくれるに違いありません。
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