カラダのどこかに不調を感じている時、
そんな時はおうおうにしてその周辺の流れが停滞し、緊張しているものです。
血液も、気も、水も、雲も、そして地球を含めた天体だって、
健全な姿というものは、変化し、絶えず流れているのが正常なのです。
コチコチに硬くなってこわばっていたのでは、いかんのです。
肩や首はもちろんのこと、胃が痛む時などは、
ちょうど胃の裏にあたる背中の部分が硬くなっていたりするものです。
カラダがリラックスして、適度にゆるんでいることは、
健康に生きて行く上で、とても大切なポイントなのであります。
「部分は全体とつながり、全体は部分とつながる」
これは、カラダにおける原則です。
実は、あなたが緊張した状態にあったとして、
カラダのある一部分をゆるめると、
全身が楽にゆるんでいくのです。
その一部分って、一体どこだと思いますか?
・・・それは、ね。
「口」なのです。
口は、食道、胃、小腸、大腸、肛門とつながる消化器の入り口です。
その口がゆるむことで、全身がゆるみ、
カラダの深部に位置する内臓が適度にゆるむことで、
カラダは本来持っている自然治癒力を働かせやすくなるのです。
では、その口をどうすればゆるませることができるのか?
てっとり早い方法、それは「あくびをすること」です。
あくびはもともと、
血液中の酸素濃度が低下していることを知らせるサインです。
このあくびをすることで、自然と顎や首の筋肉が伸ばされ、
血液循環が改善し、脳に酸素が届けられるようになるのです。
また、あくびには脳幹を活性化させる働きもあります。
脳幹は、呼吸や体温調整など生きるために最低限必要な機能を司る場所。
自律神経、ホルモン分泌、免疫系の維持・管理をしているのも脳幹です。
人間だけでなく、動物たちも時々あくびをしますよね。
これも脳幹を活性化させて常にベストな状態を保つための本能なのです。
●トラのあくび
では、そのあくび。
どのようにすれば、出せるのか?
●座って行う場合
①イスに軽く腰掛け、リラックスして背中をまっすぐにし、手をひざにおく。
②口を大きく開き、ハアハアと大きく息を吸い込み、そのままキープする。
③しばらくしたら口を閉じ、再び口を大きく開けて息を吸い込みキープする。
④これを何度か続けていると、自然と本物のあくびが出るようになります。
⑤あくびが出てきたら、深くその気持ちよさを味わいます。
●仰向けになって行う場合
①仰向けになってリラックスする。
②両手をそろえて頭の上にあげ、両足のつま先を下にそろえる。
③両手と両足のつま先を伸ばして、伸ばして、さらに伸ばす。
④突っ張り緊張した状態から、瞬間的に力を抜き、だらりと緩む。
⑤この時の刺激と弛緩を楽しみながら繰り返す。
⑥これを繰り返すことにより、自然と大きなあくびが出てきます。
もし、本物のあくびが出なくてもあせらずのんびり続けて下さい。
きっと、楽にできるようになりますから。
あくびをしてみて、いかがでしょうか?
カラダの緊張が解け、脳に酸素が回ってきた感じがしませんか?
新たなエネルギーがカラダを巡っていくのをきっと感じられたことと思います。
そんな素晴らしいあくびだけれど、
時と場合によっては、してはいけない場面もありますよね。
大切な人とのデートの時とか、結婚式やお葬式など、厳粛な雰囲気の場など・・・
このあくびでゆるむ習慣がついてしまうと、
ちょっとした時でも簡単にあくびが出るようになって、
しちゃ行けない場所でしたくなった時、困るという方もあります。
でも、大丈夫!
あくびを止める方法を、今回あなたには、特別に伝授します!
それが、どんな方法かと言うと、
「舌先で上唇をなめる」
たったこれだけなんです。
ぜひ試してみて下さい。効果絶大ですから。
あくびを自由自在にコントロールして、
常にリラックスした状態で疲れを吹き飛ばし、
仕事に遊びに、本来のあなたらしさを100%発揮できま・・・
「・・・ふぁ〜ああ、あ」
・・すように。
あくびしながら私は願っています(涙)。
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