健康にとって大切なのは、日頃の心とカラダの構え。
目や頭、肩、みぞおちなどを含めた上半身は
チカラを抜いてリラックスさせ、
下半身は、上半身とは逆に、
しっかりと安定させておくことが大切です。
これを日本において、私たちの先輩たちは、
「上虚下実」（じょうきょかじつ）という言葉で表しました。
なにごとも、世の中で理想とすべきもののあり方は、
土台がしっかりしていること。根が強く丈夫であること。
高層ビルしかり、大木しかり。
土台がしっかりしていればこそ、その上にあるものが
力まず、リラックスしていられるのです。
・・・イメージしてみて下さい。
脚が弱くて柔らかなソファー。
土台がふわふわのウレタンでできている東京スカイツリー。
そんなの危なっかしくて、
その上にリラックスして寛ぐことなんかできませんよね。
むしろ過度に緊張してしまいそうです。
なので、人間の土台である下半身も、
しっかりと強く安定したものにしたいわけなのですが、
では、どうすればそれが手に入るか？
・・・そこで今回は、私もふだん行っている
「四股（しこ）立ち」という
エクササイズをご紹介したいと思います。
四股とは、お相撲さんが行うあの構えのことです。
けれど、方法は簡単！
①おへその下に力を入れて、左右対称に立ちます。
②つま先を外に向け、肩幅より脚を広げて立ちます。
③骨盤を真っ直ぐ立てた状態で、ゆっくりと腰を落とします。
④膝の角度が９０度になるところまで腰を落とします。
⑤背筋を真っ直ぐ伸ばし、四股姿勢のまま３０秒間キープ。
⑥３０秒経ったらゆっくり上半身を起こします。
たったこれだけのことなのですが、
安定した下半身をつくるのに大変効果があります。
また、ダイエットできるというおまけもつきます。
元・名横綱だった貴乃花親方。
彼の体重は、力士時代１６０キロあったのですが、
それを、たった２年で８０キロ落としたそうです。
●貴乃花親方
その時、彼が行っていたのもこの四股立ちエクササイズ。
誰ですか？
ダイエットできるなら私もやろうかしら？
・・・なんて言ってる人。
ダイエットはあくまでもおまけ。
真の目的は、安定した下半身をつくって、
上半身をリラックスさせることなんですから。
そこのところ、よろしく。
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